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【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
二艦合魂、雷電!
第01話
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 俺は恐る恐る聞いてみる。

「あー、あの響・黒って奴のことか? あいつすっげぇムカつく!」

「とても腹が立つのです」

「……それ以外には……憶えていないのか?」

 雷と電は顔を見合わせて言った。

「途中から記憶がないんだよな……響・黒の砲撃を受けて……多分、気絶しちゃったんだろうな」

「記憶がないのです」

 俺はホッとした。
 どうやら雷電になってからの記憶は残っていないらしい。

「さあ、提督、ドッグに行こうぜ」

「ドッグに行くのです」

 きょとんとなる俺。

「なんでだ? ドッグにはお前達だけで行ってこい」

「ダメだって。提督も一緒に見舞いに行くぞ」

「一緒にいくのです」

「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ! 男の俺がドッグに行くってのは、女風呂とか化粧室に男が行くようなものだぞ? 一緒に行けるわけないだろ?」

 雷と電は頭にハテナマークを浮かべている。

「なんでもいいから、一緒に行くぞー」

「行くのです」

「ちょ! だから! 男の俺は行ってはならない場所なんだ! 女の園だろ! 男子禁制だって!」

 雷と電はガッシと俺の腕を掴み、ずるずると引っ張ってドッグに向かう。

「つべこべ言わずに行く! 仮にも提督だろ! 少しは気を遣えって!」

「いや、雷、逆に気を遣ってるんだって! ちょ、ダメだって! 俺は行っちゃダメなんだって!」

「さっさと行くのです」

 ずるずる、ずるりと俺はドッグに向かって引きずられる。

「ちょっと待って! 司令官室が空いちゃうだろ! ダメだって! お願い、やめてぇぇぇぇぇぇ!」

 俺の悲痛で恥ずかしい悲鳴が廊下中に響き渡る。
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