暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王デュエルモンスターズ 〜風神竜の輝き〜
第1章 夢への第1歩
第6話 絆の力が穿つ穴
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!」
「おういいぞ!嬉しいから今日は俺の驕りだ!新生デュエル部の門出を祝って、派手に行くぞぉっ!!」
「おぉ、監督太っ腹ッスね!」
「本当ですか!?やったな、2人とも!何食う!?」
「そうだなー、お寿司とか?」
「フルコースディナーなんかも捨て難いんじゃない?」
「お、おい君達……あ、あんまり高いのは、勘弁してくれな?」

突如として弱気になった楠田の様子を見て、一同は爆笑の渦に包まれる。
歓迎会の舞台は、多数決によってバイキングレストランに決定した。
6人は楽しく食事をして、夢や今後の目標を言い合って盛り上がっていたが、楠田の財布は、まるで先程の自分のライフポイントのように、オーバーキル級の大ダメージを受ける事となった。
楽しい宴も終わりを告げ、遊雅と亜璃沙は4人と別れて帰路に着いていた。

「いやー、食った食った。美味かったなぁ」
「そうね……ちょっとお腹が心配かも……」
「にしても、無事にデュエル部に入れてよかったぜ。これで俺の夢にも1歩近づけたな!」
「まずは、高校生のデュエル大会に優勝するのが目標?」
「ああ!公式大会なら、すごく強ぇデュエリストもたくさんいるだろうしな!プロデュエリストにスカウトされたりして!」
「そんな簡単にはいかないわよ。……けど、応援してるわ。頑張ってね!」
「おう、ありがとよ!」

間もなく、亜璃沙の家に到着する。

「それじゃあ、また明日ね、遊雅」
「おう、明日!じゃあな!」

別れの挨拶を交わして、遊雅は再び歩き出す。
程なくして、遊雅は自分の家に辿り着いた。

「ただいまー」
「あら遊雅、おかえり。どう?美味しかった?」

みんなで食事をする件については、既に母親に連絡済みだ。

「すっげぇ美味かったよ!あっ、それと、デュエル部に入る事が決まったんだ!」
「あら、そうなの?よかったじゃない!」
「どんな奴とデュエル出来るか今から楽しみだよ!それじゃ俺、ちょっと部屋でデッキ調整して来る!」
「もう少しでお風呂沸くから、寝ちゃ駄目よ〜?」

走りながら返事をした遊雅は、そのまま自分の部屋に飛び込んだ。
すぐさまデッキケースから自分のデッキを取り出し、調整の前に、一番の相棒をデッキから抜き取った。

「……頼りにしてるぜ、フレスヴェルク」

立派な翼を広げて吼える様子が描かれている風神竜のカードを眺めながら、遊雅はそう呟いた。
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