第八話
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固有能力は、通用するのかどうか。
彼はジャンプし、両足に力を込めた。彼の力は、一条雫とは違って両手両足から出すことが出来る。それはつまり・・・こういうことも出来るということだ。
「・・・はぁ!!!」
空中で、足を後方に蹴り出す。足が完全に伸びきる前に、能力を発動。すると、足の先にエネルギーの塊が停滞する。それを・・・踏みつけた。
ゴッ・・・!
爆発するような音を出し、彼は空中で加速した。それは、両足からもエネルギー塊を出せると気がついた時に思いついた移動法。原作において、風魔勘太郎が得意とした移動法。
いつでもどこにでも足場を出せるその特性を利用した、三次元走法。
「は・・・!ハハハハハ!」
未だデバイスも持たず、空戦など出来ないはずの彼が思いついた、擬似空戦法。風が叩きつけられるが、大いなる空に羽ばたいた事でテンションが上がっている彼は気にもしない。
山なりに巨大兎に突っ込んだ葵は、そこで拳を握り締め、振り抜いた。
ブン!
しかし、その攻撃は当たらなかった。・・・否、葵の速度に付いてこれず、一歩も動いていない敵に当たらないなど有り得ない。彼は、わざと外したのだ。
「オラオラオラオラァ!!!」
彼は小刻みに巨大兎の回りを飛び跳ね、能力を発動していく。数秒後には、巨大兎の周りには無数のエネルギー塊が停滞し、一歩も動く余地など存在しない空間へと変貌していた。
「・・・”封印結界”。兎は檻に入ってろ。」
少し離れた所に着地し、彼は呟いた。
これが、彼が思いついた、もう一つの活用法。停滞するエネルギーを用いた巨大な結界。もしくは、檻と言い直してもいい。参考にした能力は、相州戦神館學園 八命陣のヒロインの一人、我堂鈴子の破段”犬村大角礼儀”である。
その能力は、攻撃の残留。シンプルだが、とても厄介な攻撃である。葵が生み出したエネルギー塊は、彼以外の者が触ると、彼が殴ったのとほぼ同じ威力で破裂する。それを散りばめられれば、誰も身動きなど取れない。
―――その能力を、知っていればだが。
『ギ、ガアアアアアアアアアアアア!!!』
まるで、調子に乗るなとでも叫ぶかのように怒りの篭った咆哮を上げながら、巨大兎は周囲に散らばるエネルギー塊を吹き飛ばそうとした。それが、どういう結果に繋がるのかも考えずに。
ド、ドドドドドドドドドドドド・・・!!!
まるで、爆弾が連続で爆発したかのような音。不用意にエネルギー塊に触った巨大兎は、凄まじい力で弾かれ、弾かれた先でまたエネルギー塊に触れ・・・まるでピンボールのボールのよう
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