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ドリトル先生と学園の動物達
第一幕その六
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「気をつけてね」
「患者さんとして接するのと伴侶として考えるのと」
「また違うからね」
「それでなんだね」
「結婚相手はいい人をね」
 このことは絶対、というのです。
「さもないと困るのは先生だよ」
「僕自身が」
「いい奥さん、いい旦那さんでないと」
 結婚するのなら、です。
「大変なことになるよ」
「うん、僕もそう思うよ」
 ホワイティも言ってきました、先生が皆と一緒にいるちゃぶ台の上から先生に対してお顔を向けてそのうえで。
「ずっと一緒にいるんだから」
「そう、僕達みたいにね」
「いい相手を見付けてね」
 チープサイドの夫婦がまた言ってきました。
「先生ならいい人と巡り会えると思うけれど」
「それでもね」
「相手はしっかりと見てね」
「そうして選んでね」
「先生の為にもね」
「そこは絶対よ」
 この夫婦が特に強く言うのでした、そして。
 オシツオサレツもでした、お庭から先生に言います。
「人は少し見ただけではわからないから」
「じっくりと見てね」
「その内面をよく見極めてね」
「そうして決めるんだよ」
「性格が悪かったりしたらね」
「絶対に諦めてね」
「性格の悪い人はやっぱり駄目だね」
 このことも言う先生でした。
「世の中ってね」
「そうそう、絶対に」
「性格が悪い人っているから」
「そうした人とはね」
「結婚しない方がいいから」
 このことは絶対にと言うのです、オシツオサレツも。
「サラさんみたいな人でもいいと思うけれど」
「あの人みたいならね」
「確かに口五月蝿いけれど」
「あれでいい人だからね」
 ここで先生の妹さんのあの人のお名前が出るのでした。
「ちゃんといい奥さんやってるし」
「会社だってご主人助けて切り盛りしてるし」
「お母さんとしてもしっかりしてるし」
「あの人みたいならいいと思うよ」
「確かにサラはね」
 先生もオシツオサレツの言葉を受けて言うのでした。
「いい奥さんで母親だね」
「そうそう、あの人みたいな人ならね」
「奥さんにしてもいいよ」
「あの人ならね」
「問題ないわよ」
 動物達も先生にサラみたいな人ならと言います。
「あれで口五月蝿いところがないとね」
「本当に問題ない人だけれど」
「まあそのことを入れてもね」
「サラさんはいい人よ」
「かなりね」
 だからだというのです。
「先生、結婚するならサラさんみたいな人とかね」
「考えてね」
「是非ね」
「そうしてね」
「そうだね、とにかく僕も結婚しないとね」
 いけないとはわかっている先生でした。
「そしてその人を幸せにしないと」
「先生なら幸せに出来るから」
「そのことは問題ないよ」
「お仕事もお家もあるし」
「性格も円満だから」

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