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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第12話:ロマンスの神様を当てにするな
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たり叶ったりだ」

この場に居る陛下と私以外の男に激しく睨まれるウルフ殿。
しかし彼は気にする事なく睨んでくる連中を鼻で笑う。
不安なのはティミー殿下が斬り殺してしまわないかだ。

「僕が嫌なんだよ……自分の成分で出来た女とセック○するのが、何とも嫌なんだよ! 確かに綺麗事を言ってたけど、自分の我が儘でヤリたくないんだよ」
「知ってるよ、そんな事! でも今に至っては仕方ないだろ。あの女の性欲を満たしてやらないと、フェロモンに引き寄せられた馬鹿な男共が、碌な事をしない」

「もう止めて下さい。ごめんなさい……もう諦めます……私諦めますから! お父さんの事が大好きだけど、もう諦めますから!!」
遂にはリュリュが泣きながら謝った。
近親相姦願望を諦めると宣言して。

これで陛下とウルフ殿の計画は完了だろう。
なんせ本人(リュリュ)の口から言わせたのだから。
『父親との性行為を諦める』と言わせたのだから。

「大好きな男が直ぐ近くに存在するのに、簡単に諦められる訳ねーだろが! 人を好きになるって感情は、そんな簡単な事じゃないんだよ。俺等の前で『諦める』って言った手前、今後は興味無い体を装うだろうけど、その感情は募る一方なんだよ。募り募った感情はどうなると思う? 時が経てば立つほど爆発した時の惨状は悲惨だぞ。どんな性犯罪を犯してる事か……王家の娘が性犯罪を犯すんだ、どれほど国民に迷惑をかけるか」

終わると思った口論だったが、予想を裏切り続けられる。
ウルフ殿はリュリュに諦めさせるのを目的としてなかったのだろうか?
もしかしてリュリュの願いを叶える事を目指しているのだろうか?

「だから一番良いのは、陛下が血縁を気にせずリュリュさんを犯す事で、そうすれば未来の性犯罪も未然に防げるし、現在の性犯罪未遂を犯そうとしてる男共も諦めが付くと言うのです。可愛い娘の為に父親の方が譲歩する……正しい親娘(おやこ)関係なのではないですか?」

「全然正しくねーよ馬鹿」
「でもリュリュさんは、お父さんとヤリたいんでしょ?」
「……はい……出来れば……」

涙を拭いながら一縷の望みを見出し上目遣いで答えるリュリュ。
“諦める”とは言っても、簡単に諦められないのはウルフ殿が言った通りの様だ。
陛下もその事に怒ったりはしない。ただ溜息を吐くばかり。

そして暫くの沈黙が続く……
陛下も怒りで言葉を失ってるのではない、何を言って良いのかを迷われているのだ。
そんな父親を見詰めリュリュも言葉を発する事が出来ない。
大好きな父親を困らせてる自責の念が強すぎて。

「陛下……娘を犯す覚悟は出来ましたか?」
沈黙を破ったのはウルフ殿。
彼でなければ殺されそうな台詞をサラリと吐く。

「……それはやっぱりヤダ。で
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