暁 〜小説投稿サイト〜
とある愚者の転生記
転生者のプロローグ
第二話 俺、才能無いんじゃね?
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トレーニングの効果の出方が色々おかしい。
 鍛えれば鍛えるほど効果が如実に現れます。
 前世で「運動会の日に雨が降らないかなぁ」と毎回考えていた人間が、「運動会が楽しみだ」と考えるほど、トレーニングの効果は現れています。


 学校の授業中も念の修行しています。
 やるのは、「(エン)」「(ギョウ)」「(シュウ)」の修行です。

 「円」というのは、体の周囲からオーラを広げていき、「円」内部にあるモノの位置や形状を感じ取ることができるようになる技術です。

 授業中、少しずつ「円」を広げていき、周りの人が何をやってるか、見なくてもわかってくるというのは成果がわかりやすくて、励みになりました。

 それに比べて、「凝」と「周」は………。

 「凝」というのは、オーラを体の一部に集め、増幅する技術です。
 オーラを集中させた箇所は攻防力が飛躍的に上昇し、その身体能力も上がります。「凝」を目で行うことによってオーラを見ることや、「凝」の能力が上がれば隠されたモノを見ることができるようになります。
 
 が、実際には、目にオーラを集中!
 視力が上がった!
 ただし、それだけ。
 普通の学生生活で「凝」を使わないと見えないモノなんてないものですから、結局視力が上がる効果しかわかりません。
 「凝」なのに成果が見えない感じです。

 「周」というのは、物にオーラを纏わせる技術です。
 対象物の持つ能力を強化するので、刃物なんかは切れ味が強化されます。

 が、実際には授業中に「周」できるのはシャーペンや消しゴムぐらい。
 シャーペンが丈夫になった! 消しゴムの消去力が上がった!
 で、それがなに?という感じです。むしろ気をつけないと強化されたシャーペンや消しゴムでノートをダメにしてしまいます。

 結局、両方とも持続時間が延びるぐらいしか成果がわからず、微妙な修行です。

 家に帰ると「纏」「絶」「練」「円」「凝」「周」に加えて「(イン)」「(コウ)」「(リュウ)」の修行です。

 「隠」というのは、自分のオーラを見えにくくする技術です。

 「隠」の修行は1人だとできてるのか、できてないのかがわかりません。
 なので、パートナーとしてぬこを選びます。
 「堅」により身体能力を上げ、そのオーラを「隠」で隠し気配を絶ち、日なたぼっこをしている猫を捕まえるのです。
 モフモフしたり、肉球をさわったり、精神が癒され「こうかはばつぐんだ」。

 ちなみに、授業中に「絶」や「隠」をし続けると先生から当てられるのを回避できます。

 「硬」というのは、練ったオーラを全て体の一部に集め、特定の部位の攻防力を飛躍的に高める技術です。
 「練」でオーラを増やし、「纏」でオーラを維持し(
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