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フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
出会い
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イズの部屋でルイズと架は向かいあっていた。架はすでに身体検査を受けており、保健医からも「もう大丈夫ですよ。」と言われている。
「改めて名乗るわね。私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。貴方は?」
「架だ。影沢架。」
「そう。それでカケル。あんたは何者なの?」
「そこはただの人間だ、答えたいんだけどね・・・」
実は架はあの後、再び現れたヴァロナと彼を助手として雇っているらしい人物―――コルベールと会っていた。架から記憶に損傷があると聞かされ、二人ともある程度の説明をしてくれた。で、どうにかここがどこなのかという疑問は解消されたのだが、出た結論が・・・
「実は俺はどうやらこの世界の人間ではないらしい。」
「はあ?どういうことよ?」
「要するに、俺は異世界から来た、ってことだ。」
「異世界ぃ?」
あからさまに不信な目を向けてくるルイズ。しかし、架だって気が付いたらここにいたのだから困る。
「ああ、ハルケギニアやトリステインなんて名前はしらないし、そもそもあんな風に月は二つもない。」
「ちょっと待って。あなた、記憶がないんじゃないの?」
「ないのはお前に召喚される前後の話だ。何も全部を忘れているわけじゃない。」
そう、そこだけは本当に思い出せない。自分の名前、冬木市という場所、親友の衛宮士郎とその恋人の遠坂凛。あの戦い。
そして、自分にとって最も大切な存在である妹。確か自分はあいつを探してたような気がするのだが・・・。
まるで思い出すのを体が拒んでいるかのように何も思い出せない。
「まあいいわ。異世界については信じられないけれど、否定する要素もないし。それじゃあ私は平民を呼び出したってわけね。」
とりあえず納得はしてくれたルイズ。しかしその後にこぼした自嘲気味な言葉に架は再び否定的な口調で言った。
「確か魔法を使える者をメイジと呼び、貴族と呼ぶんだったな。だったらそれは半分当たりで半分外れだ。俺は確かに貴族だなんて身分じゃないが、魔法は使える。もっとも、正確には魔法じゃなくて魔術なんだけど。」
「??同じじゃないの?」
「根本的に違うんだけど、まあそれはいずれ話すさ。」
妙にはぐらかされた気がして、ルイズはムっとしたが、それよりも気になることがあるのでそっちを聞くことにする。
「じゃあアンタは何の魔術が使えるのよ。」
「俺か?俺はまあ『模倣』かな。」
「???なにそれ。意味が分かんない。」
「説明するより見せた方が早いからなぁ。とにかくそれもその時に話すさ。」
「む〜〜〜っ!何よ!誤魔化ししてばっかりじゃない!」
そうは言っても、魔術とはそうホイホイ他人に打ち明けて良いものでもないのだから仕方がない。それに、まだ目
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