俺は愛せる? 幻想郷...
俺の名前は....
第七話 ×××
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ゃそうだ
幾ら一日の半分を寝て過ごしたとしても、みかんを五個とちょっと食べたくらいじゃ腹は減る。みかんが好きとはいえ、もう今日は食べたいとは思わないが
とりあえず居間に向かうとする。まだこの時間だ起きているだろう
時刻は二十一時を回っていた
■■■
俺の部屋から居間までは結構長い距離だ。あくまでも家の中と考えたらだ。そんな、東京ドーム一周分あるとかでは・・・・あるかもしれないな...
まぁそこは良いとして長いのだ
俺の部屋は二階にあるため、とりあえずは長い階段を下る。その次に待って居るのは長い廊下。そして最後の難関... 迷いの襖開けだ、これに慣れるのには時間が入りそうだな
居間に近づくに連れて話し声が聞こえてくる
紫と藍さんだ。やはりまだ起きていた
だが、居間に近づくに連れて.... 紫と藍さんの会話がよく聞こえるようになるに連れて
俺の歩く速度は遅くなっていった
そもそも、拒絶しているようだった。自分でそうしているわけでもないのに。俺の足が勝手に、俺の感情が勝手に、俺の脳が勝手に....
なんでって... 聞きたくないからだろう
聞きたくない話をしているんだ
俺が絶対に聞きたくなかった話
ここまで来て、幻想郷に来て。なんでこの話を聞かなければならないのだ.... そう言う話だ
一つ例を挙げるなら
「あの子は×××が無いのよ」
「××が居なくて」
「×××がつけられなかった」
ちっ.....
向こう側、襖の向こう側には居る。この襖を開ければ、俺の聞きたくない話をしている紫がいる
そんな紫に向けてなのか... それとのただ襖を開けたくない、恐れているだけなのか
軽く舌打ちをしたのだった
そして身体の向きを真逆に変え
逃げるように来た道を戻った
わかり辛いはずの襖地獄、長いはずの廊下、長いはずの階段が短く感じた
何も、長い廊下や長い階段に憂鬱を感じなかったからだ
■■■
明日になれば、せめて明日になって、朝になれば
この話をしていた紫を許せるかもしれない
むしろ許さなければいけない
そう思った俺は、橙が丸くなっている俺の布団に何も言わずに入った
電気を消すことも忘れて... だが人間は素直だ眩しさは忘れられない。腕を目に乗せて、眩しさを隠した
なんで紫が... なんで紫が知ってんだよ
意味わかんねぇよもう
だから嫌なのに、だから嫌だったのに。あの世界が...
ふと、身体を登る暖かい何かを感じた
地味にくすぐったい
橙か...
「どうしたんですか?」
突っ伏してる、顔を隠している俺...... "僕"にそう言った橙
何も答えないでずっと突っ伏してる
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