転生者のプロローグ
第一話 魔法ってあるのかな?
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だろうけど、自分の手には届かないというのが正解か。
なら、どうするか?
あると思って走り出す。
それしかないよね。
というわけで、転生者お約束の修行です。
といっても師匠もいなければ、手引き書もない。ないないづくしなワケですが、それでも、修行をするのです。何故ならそこには夢があるから。前世も併せて四十うん年。オタクの思いは重いのです。誰だって不思議パワーを使ってみたいだろう?
さて、何をすればいいのだろう?
うん、瞑想くらいしか思いつかない。
マンガや小説の修行の定番といえば定番。
実体験は、前世の修学旅行のお寺で座禅を組んだぐらいしか経験はないけど、他に思いつく方法もない。
まぁ、三歳児がいきなり座禅を組み始めるのもおかしいので、空いた時間(格好つけて言ってますが一日中ほとんど空いてます)を利用して、心を静謐にし、体に眠る(はず)の不思議な力を認識するように心がけよう。きっと成果がでるはずだ。
と、思っていた日もありました。
2年ほど。
とにかく、三歳児という身体がまずかった。
瞑想中は目を瞑って、少しでも外界の刺激を減らそうとします。すると、あっという間に寝てしまいます。
これには困りました。
が、他の方法も思いつきません。まぁ、寝る子は育つと言いますし、日一日少しでも瞑想の時間が延びるよう、繰り返しました。まぁ、両親には「眼を離すとすぐ寝る子」と思われたようですが。
そんな日々を繰り返し、小学校に上がる日も間近という日に、なんとなく、体から立ち上る湯気のようなものが見えるようになりました。
「やった!」と、思ったのもつかの間、どんどん勢いが増していきます。それに連れ、途方もなく疲労感が増していきます。
なんだろう、すごく厭な記憶が・・・・。
なんか、どこかで読んだような・・・・。
マンガだったような・・・・。
えっ、走馬燈が・・・・。
ヤバい、やばい。
………………。
………。
これは「念」だ。
「HUNTER×HUNTER」だ。
思い出した。
「念」で、「纏」で、四大行だ。何言ってるか自分でもわからないが、これが「念」なら「纏」ができないと死ぬ?
えっ、ヤバくね?
「纏え〜。纏え〜。まーとーえー」
ふぅ。人間死ぬ気になればなんとかなるもんですね。
ぶっ倒れましたが、どうやら「纏」は覚えたようです。
どうやら、精孔を自然にこじ開けたときに勢いよく自分のオーラを出し過ぎたようです。
結局その時の疲れで3日ほど寝込みましたが、起きた時に、オーラを纏えていました。
ナニコレカッコイイ。
ひゃっほーい
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