暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
ビギニング:歓迎されざる者
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少女を抱えて、先程の少女の所まで行き、洞窟を抜けてから少女は此方を向いた。
「感謝するわ。私はユイリ。貴方が抱えてるのは私の双子の妹、ユリア」
「俺はライト。まぁ、助かって良かったな」
俺はユリアを木に置くと、向き直る。
「んで?あのゴブリンは何だ?それとここは何処だ?」
「あら、貴方<ベクタの迷子>?」
「ベクタの迷子?」
ええ、とユイリは言う。ある日突然いなくなったり、逆に森や野原に突然現れる人を指すんです。闇の神ベクタが、悪戯で人間を拐って、生まれの記憶を抜き取って遠い土地に放り出すのですわ」
「ほう……じゃあ俺もそれってことか」
『ライト、違うでしょ』
ロードが言うも、無視する。
「さて、一度何処かに移動するか何かしないと、またゴブリンがやって来るって言う可能性は有り得そうで怖いからな」
「ゴブリンを五体も掃倒しておいて何ですのそれ?」
ユイリは眉を動かしたが、生憎、そこまで追求しなかった。
「まぁ、説明をする前に移動すると言う案は賛成ですわね。すぐ近くにわたくしの生まれの村が在ります。そこに行きましょう」
「良いのか?」
「ええ。わたくしは村長の娘です。説明くらい出来なければどうします?それに、恩人には恩を返せと教えがありますから」
「そ、そっか……じゃあ頼むな」
「ええ」
俺は再びユリアを抱えると、ユイリの歩く方へと付いてった。





























歩くこと二十分。ユイリの生まれの村に着いた。
「ここがわたくしの生まれの村、<ノーランガルズ南帝国>の最南辺、<レイグルの村>ですわ」
「すっげぇ……」
見る限り、新築の様な建物ばかりが建て並んでいた。
「兵士と話してきます。そこでお待ちなさいな」
ユイリはそう言うと、一人で、入り口の兵所へと行き、二言三言話してから戻って来た。……兵士と共に。
「すみませんが貴方の実力を試させて頂きます。これは兵令なので」
まぁ、そんなこったろうと思ったわ。
「ライト、この兵士にゴブリンを倒した実力を見せ付けなさい。勿論、血を一滴も流すことは許されませんよ」
「ヘイヘイ……」
『ライト、僕が行こうか?』
ロードが心配して言う。しかし、俺は断る。
「平気だ。ちょいと策がある」
「それでは……始めっ!!」
ユイリの声で、兵士が動いた。
「ハァッ!!」
剣に色が付いて、俺を攻撃する。
片手剣ソードスキル<ホリゾンタル>。
「甘いっ!!」
ロードの銃剣でそれを剃らしながら、俺は近付いて拳を握る。
「らああああっ!!」
それは腹に吸い込んだ。
体術スキル<閃打>。
カウンターの拳を食らった兵士は吹っ飛んで、そのまま動かなくなった。
「……死んで、
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