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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico4恋愛は友情の切れ目
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だよね、ルシル。わたしと似たような時期にこの世界に来たのにさ。やっぱ頭が良いと違うね。
『シャルちゃん。判らん漢字とかあったら遠慮なく言うてな。それくらいしか出来ひんけど』
『ありがと、はやて。でも大丈夫。日本語ってかなり難しいけど、勉強だけはしっかりしたから、今のところは判るよ』
はやての気遣いにそう応える。恋敵でもあるけど、それ以上の友達。はやてもそう思ってくれていると嬉しいな。わたし達もまた改めての自己紹介(呼び名は愛称でいいって追加)を終えた後は、1学期間の係決めに移る。先生が黒板に係の名称を書き記していく。
(委員長2人・体育係4人・保健係2人・飼育係3人・図書係2人・黒板係2人・集配係3人・掲示係3人・教材係3人・植物係2人・レクリエーション係6人の、計32人)
クラスの
委員長
(
リーダー
)
だけは前期・後期の2期交代制で任期は半年間。こういう役決めとか初体験だからそわそわしちゃってると、『手を挙げるなよ、シャル』ルシルから思念通話が。
『俺たちは早退・遅刻・欠席が徐々に増えていくかもしれないんだ。時間を取られ、尚且つ重要な係になるわけにはいかない。解るな?』
『言われなくても解ってるってば。このそわそわは違うの』
『ああ、トイレか? 我慢は良くな――』
『デリカシーって言葉を辞書で引いてノートに100回書いてその紙を呑み込んで来世になっても憶えているようにその脳みそに叩き込んでどうぞ馬鹿ぁぁぁぁーーーー!!!』
『よく言う。君こそ、俺へのアプローチをもう少し控えろ。せめて歳相応にしろ。俺にデリカシー云々を説く前にそれくらいはしてもらうぞ』
『無理?』
『バーカ』
その悪口一言で思念通話が切れる。そんな中でも「――委員長に立候補いたしますわ!」係決めは進んでいて、咲耶が真っ先に挙手。空気から判る。決まった、って。先生が「木花さんが委員長で良いという人は挙手」そう言うと、誰も手を挙げなかった。やっぱり決まりで、「それじゃあ、もう1人の委員長の立候補を」先生も委員長枠に咲耶の名前を記した。
「誰も居ないのー?」
「推薦でよろしいですか、先生」
誰も手を挙げない中で咲耶が挙手。この時点で嫌な予感が発生。そのすぐ後に「ルシル君を推薦しますわ!」ほら、嫌な予感的中だよ。すると他のクラスメートが一斉に挙手を始めた。
「だったらあたしも立候補と推薦! はやてちゃんやシャルちゃんと一緒の係になりたい!」
「僕だってルシル君と同じ係になりたい!」
そっからはわたしとはやてとルシルは引っ張りだこ。いやぁ、人気者は辛いね。ニマニマしていると「八神さん達はどう? 何かやりたい係とかある?」先生に訊かれたわたちとはやてが、『どうする?』ルシルに確認を取る。
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