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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico4恋愛は友情の切れ目
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0歩ほど歩くと、その階段が見えてきた。

「その後は?」

「わたくし、緊張の糸が切れてしまってその場にへたり込んでしまいました。しかも立てなくなってしまうほどに腰を抜かしてしまいましたわ。ルシル君はそんなわたくしに易しく、大丈夫かい?と、手を差し出してくださったのですわ? それでも立てないわたくしを背負って、姉の元まで連れて行って下さりましたの?」

それでコロッと参っちゃったわけかぁ。てかさ、わたしにもそんな優しさを向けてくれてもいいでしょうに。今度試してみようか。わたしにもそこまで優しく接してくれるかどうか。

「セインテスト君って、見た目はお姫様なのにやる事は王子様だよね〜♪」

「人ひとり抱え上げるなんてかなり力が要りそうなんだけど。ルシリオン君は相当な力持ちなのかも」

「はやてちゃんのお姫様抱っこ! あれ、すっごく羨ましい! 頼んだらしてもらえるかな♪」

比佐津天音、五十鈴依姫、そして刀梅って会話に入って来た。まずい、これはまずいよ。ルシルの株が上がっちゃう。どうにかして株を暴落させないと。これ以上ライバルなんて増やしたくない。いくら魔法を知らない一般人だとしても、わたしみたく強烈なアプローチでルシルに迫るかもしれない。

――いい? イリス。10歳から12歳までのプレティーン代の乙女はすでに恋愛をするの。とは言え、大半は恋に恋するもの。だけど、中にはイリスのように本当の恋をする乙女もいるの。成熟した恋愛観を持った乙女が――

――そそ♪ だから、少しでも想い人にちょっかいを出すようなライバルが現れたら、叩き潰さないと取られちゃうぞ。でもま、今のところは大丈夫! 最大のライバルははやて様だし、後から出てきた子にメインヒロイン補正なんて無いんだから、ちょっとやそっとのライバルくらいじゃ揺らがないよ――

――叩き潰すにしても、暴力関係はもちろんダメ、とってもナンセンス。時間をかけてもオーケー。ゆっくりと・・・蹴落とそう♪――

フライハイト家のメイドで、わたしの義理の姉とも言えるルーツィアとルーツィエの言葉を思い出す。2人は余裕を持って良いってそう言ってたけど、ルシルの好みのタイプかもしれない場合、わたしとはやての優位性が崩れる可能性もあるわけで。でもルシルだって早々靡くわけもないと思うし。むぅ。難しい。

「無茶はいけませんわよ。ルシル君は必要だからこそはやてさんを抱えているのですわ」

「でも憧れちゃうよ。女の子の夢の1つと思うんだけど、お姫様抱っこ。咲耶ちゃんも同じでしょ?」

お姫様抱っこは女の子の憧れ。刀梅がそう言って咲耶に返すと、「そうそう!」他の女子は一斉同意、咲耶は「なっ・・・!」顔を真っ赤にして絶句。その様子を見た刀梅が「ほらー!」って咲耶の朱に染まった頬をつんつんって突
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