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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第3部 始祖の祈祷書
第6章 宝探し
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翌朝、一行は空飛ぶ風竜の上で、シエスタの説明を受けていた。

シエスタの説明は、あんまり要領を得なかった。

とにかく、村の近くに寺院があること。

そこの寺院に『竜の羽衣』と呼ばれるモノが存在していること。

「どうして、『竜の羽衣』って呼ばれてるの?」

「それを纏った者は、空を飛べるそうです」

シエスタは言いにくそうに言った。

「空を?『風』系のマジックアイテムかしら?」

「そんな……、たいしたものじゃありません」

シエスタは、困ったように呟いた。

「どうして?」

「インチキなんです。どこにでもある、名ばかりの『秘宝』。ただ、地元の皆はそれでもありがたがって……、寺院に飾ってあるし、拝んでるおばあちゃんとかいますけど」

「へぇええ」

それからシエスタは、恥ずかしそうな口調で言った。

「実は……、それの持ち主、私のひいおじいちゃんだったんです。ある日、ふらりと私の村に、ひいおじいちゃんは現れたそうです。そして、その『竜の羽衣』で、東の地から、私の村にやって来たって、皆に言ったそうです」

「すごいじゃない」

「でも、誰も信じなかったんです。ひいおじいちゃんは、頭がおかしかったんだって、みんな言ってます」

「どうして?」

「飛ばさなかったんです」

「飛ばさなかった?」

「はい。『許可なく勝手に飛ばすことは許されぬ』って…。けど、皆が信じるわけもなくて。それで、私の村に住み着いて、一生懸命働いてお金を作って、そのお金で貴族にお願いして、『竜の羽衣』に『固定化』の呪文までかけてもらって、大事に大事にしてました」

シエスタがそういった後、ウルキオラが口を開いた。

「だか、そんなものを貰うわけにもいかんだろう」

ウルキオラが言った。

「でも……、私の家の私物みたいなものだし……、ウルキオラさんがもし、欲しいって言うなら、父に掛け合ってみます」

シエスタは悩んだ声で呟いた。

ウルキオラはいらんな、と思ったが、キュルケが解決策を打ち出した。

「まあ、インチキならインチキなりの売り方があるわよ。世の中にバカと好事家は吐いて捨てるほどいるのよ」

ギーシュが呆れた声で言った。

「君はひどい女だな」

一行を乗せて、風竜は一路タルブの村へと羽ばたいた。




さて一方、こちらは魔法学院。

ルイズは授業を休んでいた。

今のような気分の時には、誰にも会う気がしない。

ベッドの中に閉じこもり、食堂に食事に行くときと、入浴するときだけ部屋を出た。

ヴェストリの広場にウルキオラが居ることは知っていたので、先日様子を見に行ったら、そこにウルキオラは居なかった。

通りすがっ
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