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剣の世界で拳を振るう
シグルドという男
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イントに送り出してやらぁ」

俺は構えをとる。
その瞬間に昨日手に入れた手甲が出現し、装着される。

「は、はは!はははははは!
まさかまだこのALOに格闘武器を使う奴が居たとはな!
まさにユニークプレイヤーか!はははは!」

俺の構えを見たとたんに笑い出すシグルド。

「じゃあな」

俺は一気に間合いを積めてシグルドの顔面を拳で撃ち抜いた。
殴られたシグルドは頭無くして体だけとなり、緑の炎に様変わりした。

「き、貴様!卑怯だぞ!」

後ろにいた三人のうちの一人がそういった。

「何言ってやがる。
PK推奨なこのゲームで、おまけに俺が構えている前で高笑い。
倒してくれって言っているような物だろ」

俺はやれやれと肩をすくめ、キリト達の元へと戻る。

「お、覚えてろよウンディーネ!お前の顔は覚えたぞ!」

そう言って逃げ去っていく3人。

「流石、SAO最強だな」

「は?何だそれ?」

キリトが言った言葉に俺は反応して聞き返した。

「どのプレイヤーよりもレベルが高く、どのプレイヤーよりも強い。
拳一振りで敵を蹴散らすSAO最強プレイヤーだって言われてるぜ?」

「………アルゴか」

「正解」

ふざけた二つ名だけじゃなく、色々と脚色したデマ流しやがって…アルゴ…。
次にあったらあのフード取り上げて素顔晒してやるからな!

「と、とにかく、急ごうよ。
あの洞窟を抜ければ直ぐだからさ」

そう言ってリーファが指差した洞窟は岩重に隠れて見えずらくされているようだった。

「じゃあ、休憩がてらローテアウトしよっか」

「ローテ……何?」

「ローテアウト。ローテーションでログアウトして、代わり番こに護衛するって事だ。
こう言った領から離れた場所だと、アバターは消えないから次にログインしたときにいつの間にか死んでました〜なんてざらにある」

「なるほど…詳しいんだな…」

「SAOは別だが、殆どのゲームではこの言い回しが使われてるんだ。
まぁ、ソロばっかやってた奴には無縁の話だが」

「ぐ……そ、それで、誰から行くんだ?」

「俺は落ちる必要ないからお前ら兄妹で行ってこいよ。
それまで待っててやるから」

「あ、じゃあよろしくねケンさん」

「すまん。じゃあまた後で」

そう言ってログアウトしたキリトとリーファ。
残されたアバターは眠るようにぐったりとして動かなくなった。

「……さて、とぉ!」

俺は近くにあった石ころを拾い上げ、とある方向へとぶん投げた。
そして何かに当たったのか、「ギャウ!」と言う悲鳴が聞こえて、ポリゴンの粒が見えた。

「ど、どうしたんですか!」

いきなりのことにユイがキリトの
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