悪魔
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初
日差しが眩しい。どうやら長い夢を見ていた。まるで悪夢だった。体を起こそうとすると左腕が重かった。あと左手が動かなかった。よくみるとシルヴィアが俺の腕を抱き枕にしているようだった。胸を押し付け、太ももで俺の手を挟んでいた。俺はなんとも思わずただ起こさないように手を抜いた。シルヴィアはまだ寝ているようだった。流石に完璧というのは伊達では無いと思った。艶やかな金色の髪の毛、潤った唇、キメの細かい染みひとつ無い綺麗な肌、形のいい眉毛に、長いまつげ。それに豊満な体。豊かな胸、引き締まった腰、形のいい尻、ほどよく締まった太股。俺はしばらく目の保養をすると一つアクビをした。どうやら悪夢を見ていたお陰で体が肩がこっていた。俺は剣を脇に置いてシルヴィアが起きるまでひたすら待った。特にやること無いので新しい魔法を考えることにした。考えていると止まらなくなり、シルヴィアが起きるまでずっと考えていた。シルヴィアがやっと起きた。シルヴィアはあくびをしてこちらを見た。するといきなりシーツを持って身を隠すように俺から離れた。しかも顔赤い。
「どうした?」
「襲ってないですわよね?私の処女奪ってないですわよね?」
いきなりそこかよ。俺を昨日の奴等と一緒にするな。てか処女かよ。そんなことを思ってしまった俺である。
「奪ってねぇよ。自分で確認してみろ。」
「ここで裸になれっていうんですの!?」
はあ?アホか。もの凄い勘違いをしてる。シルヴィアは羞恥で顔が少し赤くなっている。
「ちげぇよ。トイレで確認するなり部屋ですればいいだろ。いい加減にボケるのはやめろよ」
「ボケてませんわよ!」
コントしている訳じゃないんだから。シルヴィアは顔を赤くしながらプンスカ怒っていた。
「まあいいや。とりあえず支度してくれ。今日にも出る。」
「今日ですの?」
長居をする理由は無いしな。
「お前も早く帰りたいだろ?」
「それはそうですけど。」
「なら早く支度してくれ。」
そう言ってシルヴィアを、追い出した。俺も町を出る支度を始めた。
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ