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妖精の義兄妹の絆
咎の炎と竜水
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そして、そこに一つの水柱が現れた。青白い、何の混じり気もない純粋な水。
それからは巨大な魔力を感じた。
「まさか…!」
ランスは水柱に脅威を感じ、今までにない魔力で消しにかかった。
「魔太陽“プロミネンス"!!!!」

ボワァァァァァァ

ランスの槍からは灼熱の小太陽を作り出した。
目の前の脅威を取り去るためランスは放った。いきよいよく放たれた小太陽は水柱に衝突した。
ランスは本気の攻撃を繰り出したのだ。これで水柱を消せるはずだと確信していた。
だが、

ジュワァァァァァァ

「なっ!!?」
ランスは目を疑った。自分の攻撃がいとも簡単に蒸発していったからだ。
何が起きているのか分からず、ありったけの連続技を繰り出した。
それも容易く消し飛ばされる。
そして、
「無理だぜ。」
「!!」
水柱から声がする。その声は先程仕留めたと思っていたタクヤの声だ。
「今のオレはお前じゃ勝てねーよ。絶対ェな。」
その瞬間水柱が弾け、綺麗な水しぶきが舞った。
「てめぇ、まだ生きてやがったのか!!」
「オレは負けらんねーんだよ。まだ立ってなきゃいけねーんだ!!!」
水柱から現れたタクヤは先ほどとは明らかに様子が違っていた。
まず一つは魔力だ。先程よりも確実に上がっている。いや、上がっているというより
魔力の器そのものが大きくなっており、その分だけ魔力を溜められている。
二つ目は外見だ。タクヤの体は至る所が竜の鱗のように滑らかになっている。
手の甲からは淀みのない純度の高い水がユラユラと揺らいでいる。
「お前のその姿は…!!」
ランスはタクヤの姿を見て何かを頭の中に呼び覚ましていた。

























それは遠く離れたナツと同じ変化だった。

ゴオオッ

「こ…この光…、」












「この魔力は…、」















「「ドラゴンフォース!!!?」」





























ゴオォッ

「ドラゴンフォース!!?」
ナツの体から金色の炎が輝いている。顔、腕には竜の鱗のようにひび割れていた。
「この力、エーテリオンを喰った時と似てる…。」
かつて楽園の塔にてエーテリオンの魔力を吸収した魔水晶を食べた事があるのだ。

ゴオオオオオ

「スゲェ…。自分の力が2倍3倍にもなったみてぇだ。」
(「滅竜魔法の最終形態!!!その魔力はドラゴンにも等しいと言われる全てを破壊する力。








破壊…。」)

にたぁ
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