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101番目の舶ィ語
第十二話。悪魔召喚士キンジ?ドキドキ添い寝は命懸け??
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んだからこそ、2度とやらないように躾けるのって大事だと思いませんか?」

「き、きっと2度とやらないと思いますよ」

「でも何かの間違いで2度目があるかもしれない場合、その可能性が残っているならやっぱり殺すべきじゃないでしょうか」

「い、命は地球より重いんだぞ!」

「私の睡眠もそれだけ重いのです」

「地球規模の自信満々さだな……」

「何か?」

「いや、重い。重いですとも」

常に背後を取られているというのは、大変マズイ状況だ。
後ろを確認したくてもできないというのは危機管理的にも大変マズイ。
背後に何があるのか、確認しようにも振り向いてうっかり彼女(一之江)の姿を確認してしまったら本当に殺されてしまうかもしれないしな。
もしかしたら、後ろを振り向いて姿を確認したら一之江の意思とは別に、意思とは無関係に殺されるのかもしれん。
ロアというのは、そういう独自のルールに縛られているようだから朝になるまで俺はなんとか生き延びるしかない。
元の世界みたいに防弾物置とかがベランダにあれば一晩中入って過ごすんだがそんな物はないしな。
だから朝までなんとかしてやろう。
なんとなくだが……一之江にはもう誰も殺して欲しくないからな。

______グサ。

(って痛てえ??痛てえー??
背中に何か刺さってるー??)

「何か良い事を考えていい話に持って行こうとする空気を感じました」

「痛い!何かチクチクした物が背中をチクチクしてやがる」

「優しいツンツン攻撃ですよ。グサグサ」

「言葉が全然優しくないんだが……」

「ザク、ザクだと弱そうでしょう?」

「そうかもしれんが」

背後に怖い気配があるが、会話のやり取りは本当にいつもの一之江と同じだ、と判る。
……ロア状態だからと言って性格までは変わらないんだな。

「はあ……まあ、仕方ありません。今回だけは特別ですよ。私とのドキドキ添い寝を楽しんで下さい」

「……はい?」




神様。
一つ聞きたい。
俺が何をした?
何でこんな目に遭わなきゃならないんだ。
あともう一つ。これなんてエロゲですか?






2010年5月13日。午前0時30分。


そして、それから黙って過ごす事数十分。

「起きてますか?」

「まあ、な。眠れないからな……」

毒舌クール娘とはいえ、一之江は間違いなく美少女と言われる分類に入る。そんな一之江と添い寝しなきゃならないとか、一体どんな罰ゲームなんだよ!
普通の男なら喜んで添い寝したいだろうが、病気(ヒス)持ちにはただの拷問だぞ、これは。

「それは良い心がけです。手を出したら殺します」

「絶対手は出さん」

|病気《ヒス
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