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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第15話 「セカンド幼馴染み」
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てよ。」
だんだん3人がヒートアップしてきた。というか箒さんや、どさくさ紛れに君は何を言っているのだね?お前らは俺がまとめて教えると通告したはずなんですけど?はぁ・・・、仕方がない。先程から外部からの好奇の視線が鬱陶しいし、そろそろ介入しようか。
「お前たち、いい加減にしたらどうだ?一夏が困ってるぞ。」
俺の言葉に喧しかった3人が慌てて口を噤んだ。恋する乙女とは単純なものだ。惚れた対象を上手く使えばどうにでもなる。
「一夏、お前は安請け合いが過ぎる。俺が見ると言ったろう。俺の訓練の合間に鈴と特訓するほどの余裕が今のお前にあるか?」
「あー・・・、そうだな。零の訓練で手一杯だ。」
「そういうことだ。向上心があるのは結構だが、自分の実力の限界を考えろ。」
「そうだな。悪い。」
一夏が素直で助かった。まあ、残りの3人もそう手こずることはないと思うが。じゃあ次は先程から不満そうな表情でこちらを眺める小娘2人にしよう。
「箒、お前は俺の話を全く聞いていないようだな。誰が誰を教えるって?」
「そ、それはだな、えっと、言葉の綾というか・・・。」
「問答無用。千冬さんじゃないが俺の言うことはちゃんと聞け。それとも、お前だけ一夏やセシリアとは別メニューで訓練するか?」
「そ、それは困る!す、すまなかった!」
はい、完了。次はそこの金髪娘。・・・といっても、彼女は特に何も言ってないんだよなぁ。でもまあ、調子に乗られても困るし少し無理矢理やろう。
「セシリア、お前の言ってたことは正しいと思うが、その発言の真意に不純さを感じるのは気のせいか?」
「そ、そんなことはありません、わよ?」
・・・うん、セシリアには訓練中に何かしらの罰が必要な気がする。とりあえずビット操作の訓練をもうちょっとハードにしよう。さて、後はセカンド幼馴染みだけだな。
「鈴、今回は引き下がってくれるか?こちらとしては一夏がお前と訓練するのは好ましくない。」
「何でよ?何が問題だって言うのよ?」
俺の発言に鈴が食ってかかる。予想通り、一番面倒そうだ。しかし、こっちにだってちゃんと言い分はある。
「一夏と鈴はお互いにクラス代表だ。トーナメントで対戦することもあり得る。試合前に対戦相手に手の内を明かすわけにはいかない。実力的にお前が格上なのが分かりきっているなら尚更だ。」
「それは、そうかもしれないけど・・・。手の内を明かすのはこっちだって同じじゃない。」
「条件が同じならスペック高い方が有利に決まってるだろう。それに、一夏自身が言っていたように、一夏は今の訓練すら捌ききれていない。試合前にクラス代表に潰れられちゃ困るんだよ。」
「ああもう、分かったわよ。じゃあ、クラス代表トーナメントが終わった後なら問題ないってわけね?」
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