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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第15話 「セカンド幼馴染み」
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気出して倒しきれなかったんだってさ。」
「はあ!?千冬さんが!?嘘でしょ!?」
止めて、そんなに大声出さないで。目立つから。収拾つかなくなっちゃうから。またとんでもない勘違いされて大勢から尋問されるのは疲れるから嫌なんだよ。
「・・・ま、まあ、よろしく。あたしのことは鈴で良いから。強いんなら後で対戦しましょ?」
「俺のことも零で構わん。俺もお前の実力には興味があるし、機会があれば受けて立とう。」
お互いに握手を交わす。しかし、表情が豊かな娘だ。今も訝しげな表情を隠さずに俺を眺めている。千冬さん云々の話が信じきれていないのだろう。天真爛漫な性格といったところか。
「んんっ!わたくしの存在を忘れてもらっては困りますわ。中国代表候補生、凰 鈴音さん?」
「・・・誰?」
咳払いをして話に割り込んできたセシリア。対して鈴は非常に素っ気ない対応を見せる。この反応、ちょっとデジャヴだ。最初から代表候補生の意味を知っているだけ一夏よりマシだろうけど。
「わたくしはイギリス代表候補生、セシリア・オルコットですわ!まさか、ご存知ないの?」
「うん。あたし他の国とか興味ないし。」
「なっ・・・!?」
鈴の言葉に顔を真っ赤にして怒りを表すセシリア。こういう光景を見ると、どうしてもセシリアが弱っちく見えてしまう。猫が尻尾振り立てて竜に威嚇してる感じだ。何それ可愛い。
「い、言っておきますけど、わたくし、貴女のような方には負けませんわ!」
「あっそ。でも、戦ったらあたしが勝つよ。悪いけど強いもん。」
「言ってくれますわね・・・。」
たいした自信家だ。それでいて見栄ではなく素で言っているのが分かる。代表候補生であるだけあって、実力の伴った自信なのだろう。本当に強いのか、そう思い込んでいるのかは分からないが、ますます興味が湧いてきた。
「ところで一夏、アンタ、クラス代表なんだって?」
「おう、零に押し付けられてな。」
押し付けられたとは心外な言い草だ。俺はちゃんと理由を話しただろう。面倒とか・・・、あれ、他の理由が思い出せないや。まあ、どうでもいい理由だったんだろう。・・・あれ?もしかして、一夏の言い分もあながち間違ってないのか?なんか悔しい。
「なら、ISの操縦見てあげよっか?」
「お、そりゃ助か・・・」
ダンッ!!
一夏の言葉を遮るように、再びテーブルが叩かれる。お前ら、テーブル壊す気か?ってかタイミングぴったりとか、案外仲良いのな。一夏も安請け合いするんじゃない。せっかく俺がメニュー組んでやったんだからもう少し気を遣え。
「一夏に教えるのは私の役目だ。頼まれたのだからな。」
「貴女は2組でしょう?敵の施しは受けませんわ。」
「あたしは一夏に聞いてんの。関係ない人たちはすっこんで
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