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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第15話 「セカンド幼馴染み」
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がないはずだし、間違いなく自分の意志ではないはずだ。
「高校入試の会場が市立の多目的ホールだったんだよ。そしたら迷っちまってさ。あちこち動き回ってたらISのある部屋に入っちまって。何の気なしに触れたら動いちまったんだ。」
・・・如何にも一夏らしいと言うべきか。とはいえ、ちょっと怪しいな。一つの会場で複数の受験が行われるなら係員がしっかり誘導するはずだ。それに今の話を聞く限り、ISのあった部屋には鍵がかかっていなかったのだろう。不用心も良いところだ。何か作為的なものを感じる。束さんに尋問だな。
「んで、その後色々あってこの学園に入れられたって訳だ。」
「ふーん、変な話ねぇ。」
いやぁ、それにしてもなんと平穏な雰囲気だろう。箒とセシリアにも見習ってほし・・・、あれ、いない。・・・まさか。
ダンッ!!
「一夏、そろそろ説明してほしいのだが?」
「そうですわ!まさかこちらの方とつ、つつ付き合っていますの!?」
えー・・・。冗談だろ。まだ5分も経ってないっての。沸点低すぎんだろ、お前ら。ってかあまり騒がないでくれ。目立ちたくないし、下手すれば千冬さんが来ちまう。
「べ、べべ別にあたしは付き合ってる訳じゃ・・・。」
「そうだぞ。ただの幼馴染みだって。」
凰の分かりやすいことこの上ない反応を完全にスルーして鈍感さを遺憾なく発揮する一夏。隣で凰が不満そうに一夏を睨みつけてることにすら気づいていない。ここまでになると、却って清々しい。
「幼馴染み・・・?」
箒が首を傾げる。ああ、そっか。同じ幼馴染みなら知っててもおかしくないはずだよな。しかし箒の様子を見る限り、明らかに初対面のようだ。どういうことだろうか?
「あー、箒が引っ越していったのが小四の終わりだったろ?その後、鈴が入れ違いに転校してきたんだよ。」
なるほど。束さんが原因で箒が小学校を離れてから、凰が中国から転校してきて、さらに何らかの理由で凰が帰国したってわけだ。道理で箒と凰が面識ないはずだ。
「で、コイツが篠ノ之 箒。前に話したことあるだろ?箒はファースト幼馴染みで、お前はセカンド幼馴染みってとこだ。」
「ファースト・・・。」
一夏が箒を指し示して凰に紹介する。ファーストにセカンドねぇ。なんか幼馴染みを区別するには違和感のある言い方だが、箒が恍惚とした表情を浮かべてるし、気にしないでおこう。順番が先だっただけでそんなに嬉しいものなのかね?俺にはよく分からん。
「ふーん・・・。初めまして。これからよろしくね。」
「ああ、こちらこそ。」
お互いが挑発的な表情を浮かべながら挨拶を交わす。良いねぇ、この火花が散ってる雰囲気。竜虎相討つって感じだ。
「で、こっちが神裂 零。男子だけど、俺と違って強いぞ。千冬姉が本
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