第四十九話
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―――長門side―――
「………まだみたいだな」
俺は、防御用の鉄盾を使って門を見ていた。
此処から門のところまで約五十メートル。
袁術軍の兵士は皆、鉄盾を構えて前進をしていた。
「えぇい早く私を戦わせろッ!!」
俺の隣で桜花が叫ぶ。
「ちょっと黙っとけ桜花」
「しかしだな長門ッ!!」
「報告ッ!! 門が開いていきますッ!!」
桜花が文句を言おうとした時、門を見ていた兵士が報告してきた。
「あッ!! 門の近くにいる兵士が旗を振っていますッ!!」
「何の旗か分かるかッ!!」
「『王』の旗ですッ!! 王平様の部隊ですッ!!」
………成功したようだなクロエ。
「全員抜刀ッ!!」
「フフフ、腕が鳴るぞッ!!」
桜花は気合い充分だけど暴走しないように見張っとかないとな。
「目標、敵城門ッ!! 弓隊は援護射撃に徹せよッ!! 全部隊突撃ィッ!! 前ヘェェェッ!!」
『ウワアァァァァァーーーッ!!』
俺の突撃命令と共に部隊は雄叫びをあげながら突撃を開始した。
勿論、俺と桜花、凪、星もだ。
「ハアァァァッ!!」
俺は襲ってくる敵兵の首を吹き飛ばす。
プシュゥゥゥゥッ!!
首が無くなった兵士は斬られた部分から赤い液体を大量に噴き出して倒れる。
「ハッハッハッ!! 私を倒せる者はいるかッ!!」
俺のすぐ近くで桜花が金剛爆斧を振り回している。
桜花が金剛爆斧を振り回す度に敵兵の首や胴体が飛んでいた。
「元気だな………ん?」
物陰からキラリと何かが光るのを見た瞬間、桜花の元へ走った。
「危ない桜花ッ!!」
「何ッ!?」
ドスッ!!ドスッ!!
「グゥッ!?」
桜花を抱き締めて庇った瞬間、低い音が俺の背中からした。
………前にもこんな事あったな………。
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