三十八話:夏だ!海だ!水着だ!
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かった。代わりにいたのは―――
「てめえは競泳水着かよ!? いや、スクール水着よりはましだけどよ」
「だって、イッセー君を虜にするには他の子と一緒じゃ、ダメでしょ?」
そう言って、えへへと笑いながら俺の背中に密着してくるイリナ。
こいつ…わざと当ててきてやがるな。
だがこの程度で俺が動揺すると思うなよ?
(スク水には動揺しまくってたがな)
(むしろ、あのカオスに冷静に対処出来る奴がこの世に存在するか?)
(すまん、相棒の言う通りだった)
分かればいいんだよ。分かればな……何の解決にもならねえがな。
そろそろ、胃薬を飲まないとやばそうだな。
というか、そもそもなんでこいつらはこんなことをしてんだ?
第一、クローム達はちゃんとした水着を持ってきてたはずだ。
間違ってもスクール水着なんざ持ってきてねえはずだ。
だとするとそれを用意した奴がいるはず―――
「イッセーちん。私の『スク水大好きなイッセーちんを喜ばせよう! 作戦』は気に入ってくれたかにゃ?」
「てめええええかああああああああっっ!!!」
最後の最後にニヤニヤしながら現れたカス猫のセリフに怒りが爆発する。
「人の家族に変なことを吹き込んでじゃねえよ!
それと俺にはそんな趣味なんざねえ!! とんだ風評被害を出しやがって!!」
「にゃはははは! ちょっとしたジョークにゃ。その代わりお姉さんのスク水姿も見れるんだから機嫌を直すにゃ♪」
そう言って、わがままボディを堂々と俺の目の前にさらけ出して来るカス猫。
やめろ! そんなことをしたら絶対に―――
(ヒャッホオオオオッッ!! 大きなお胸で水着がパッツンパッツンになってはちきれそうになってる黒歌様が最高オオオオオオオ!! 出るとこが出て引っ込むところは引っ込んでいるボディラインがセクシィィィィィィッッ!!)
出やがった! 最近一番と言っていいほど活性化している変態が出やがった!!
(ここからは私のステージです! 誰にも邪魔はさせません!! さあ、一誠様。思う存分、黒歌様の誘惑を受けてください。そのための協力なら惜しみませんよ!!)
くそがっ! 俺まで巻き込む気満々じゃねえか!!
どうする? というかなんで俺はこんな苦労する羽目になったんだ?
………ああ、なんだ。答えならすぐ目の前にいるじゃねえか。
―――ジャキッ!
「い、イッセーちん?」
「何だ? カス猫」
「にゃ、にゃんで銃をこっちに向けてるのかなーって?」
「死ね」
「凄く、分かりやすい答え!?」
てめえのせいでこんな目にあってんだよ!
わびとして一回死んで来い!!
「炎の鉄槌!」
「にゃあああああ!! 殺す気!? 本当に
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