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俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
俺の名前は....
第四話 みかんに愛された
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ないし
あ。あとそうだ

「お金.... 幻想郷のお金って...? もし日本円だとしても持って来てないや」

「日本円は日本円だけど。今さっきまであなたが居た世界の日本円ではないわ、古い日本円よ。一文とかよ」

文か。文っ!?

「それに、お金の心配は要らないわ。幻想郷はあんまりお金要らないし、必要なら私がおこずかいあげるから」

ほんっと。ヤバい....紫

ちょっと流してたんだけどさ
思ったことがあってね。紫の家が俺の帰る家、すなわち、紫と同居するのか? まぁそこはそんなに問題ではなく。迷惑じゃないのか?これが一番の問題だ
紫の為に何か出来ることは無いだろうか...

と、そんなことを考えていると
ハッと何かを思い出した様子の紫が俺に向かいこう言った

「ん、"スキマ"から出るときちょっと気持ち悪くなるかもしれないけど我慢してね。"ちょっと"だから、ね? "ちょっと"だから」

な、なんだ。すっごい怪しい、顔が怪しい
信じるぞ? 信じるからな?
って言うかスキマってなんだ? この空間のことか? このなんかめっちゃ目がギョロギョロして落ち着かないこの空間のことなのか?
ちょっとどうでもいいことだがこの空間をスキマと言うにはちょっと違う気がするな... あぁ。あれか、紫はこのスキマを操る能力なのか。このスキマは幻想郷と俺の居た世界のスキマ... どのスキマにも出来るか。日本とブラジルにスキマくっつけて行き来できるようにしたりな
スキマって言うより境か?
指図目(さしずめ)、境を操る能力と言ったところかな。別に能力は聞く必要もないだろう
もしもだが、幻想郷の住人に能力を聞くのはスリーサイズを聞くのと同じ感覚だとしたらそのとき俺は捕まることになる。あ。幻想郷って警察いるのかな...

なんて、紫を放置して自分の世界に入っていると
くらっと立ち眩みがした。

なんだ?

そう考えるスキに、立ち眩みがもっと酷くなる
足元の感覚がほぼ消えている。無重力に行ったらこんな風になるのだろうか?
なんか... 気持ち悪い。吐き気とは違う。なにか、頭の中が揺らされて....

「.....ぐ......ぐく....」

少しだけ唸り、目を強く瞑った
身体の感覚がイマイチないなか、両手で自分の頭を力いっぱい掴んだ。自分が無くならないように、自分が壊れてしなわないように・・・


「....ぶはっ....ケホッ..ケホッ......ハァハァ」

自分の身体の一部、内臓、心臓が酸素を求めている。必死に求めている。過呼吸だ、酸素を取り入れたくても、肺が着いて行ってくれない

「ハァハァ...くっ...ハァハァハァ」

自分の一番苦しいところ、今一番苦しいところを右手で強く抑える

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