暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第二百三話    『シホの身に起こった事実。そしてジグルドの手紙』
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
みんなに思われて幸せだな、と………。
だからシホは笑みを浮かべて、

「大丈夫………。私は決して一人じゃないから。私の中のイリヤとアルトリアとネロが生涯一緒になって付き合ってくれる。同じ不死である大師父もいる………それにすずかとフィアに私の未来の楽しみを繋げられた」

そう、シホはすずかとフィアの二人との間に自身の血を分けた子供を授かったことで生涯独りぼっちになることはないのだ。
もしも今いるみんなが寿命で全員いなくなったとしても、その意思を継ぐ子孫達がきっといる。
その子達を見守ることができればシホはそれだけで幸せなのだ。
この世界に来る前のもとの世界ではそんな思いをできないかもしれない闘争の中で時を過ごしていた。
それを思えば今ある幸せを守ることが第一なのだ。
置いてきた者たちがいる……。
悲しませた者たちがいる……。
それでももうシホは後悔しないと決めたのだ。
その人たちの分もシホは生きることを決めた。
その想いをみんなに話すと、

「まったく、お前さんらしいな………」
「まったくですね」

ランサーとオリヴィエには呆れられてしまっていた。
それでもそこには確かな笑顔もあった。
それで他のみんなもシホの言い分を認めてシホが暮らしやすいように色々と考え始めるのであった。
そう、シホの未来はまだまだ続いていくのだから……。



◆◇―――――――――◇◆



………後日、シホはブリューナク隊が入れられている隔離施設へと赴いていた。
シホの話が一段落した日に機動六課にとある手紙が送られてきた。
その中身にはブリューナク隊にとってもとても貴重なものが入っていたからだ。
それを届けるためにシホはやってきたのだ。
面会室ではまずは代表としてではないのだがロボとセイラがいた。

「シホさん、どうも」
「この間はお世話になりました、シホさん」
「いえ、いいわよ二人とも。それで隔離施設での暮らしはどう?」
「そうですね……ブリューナク隊のみんなと一緒に過ごせているから不自由はないです」
「私も若と一緒に過ごせればそれだけで………」
「そう」

それでシホはあることをロボとセイラに伝える。

「ロボ君にセイラさん。昨日ね、機動六課にとある手紙が届いたのよ。今日はそれをブリューナク隊のみんなに渡したくてこうして来たのよ」
「その手紙ってまさか………」
「そう。ジグルド提督が寄越した手紙よ」
「オジキが!?」
「おじ様が!」

それで二人の顔は驚きに染められる。
それでシホはさっそくとばかりに手紙を二人に渡そうと懐から出す。
それを二人に渡す。
二人は震える手で、でもすぐさまに手紙を開く。
その中身は………、


『機動六課の諸君。この手紙が届くころには私は
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ