第六章 正義の在り処編
第二百二話 『シホの新たな世界』
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死んだのか……?」
「ええ………詳しい事情はあとで話すわ。今は………」
「そうだな………」
シホの行おうとしていることを士郎も悟ったのだろう。
「シホは詠唱に専念しろ。私が詠唱中はシホを守ろう!」
「お願いね?」
士郎がシホに向かって迫ってくる黒い獣を干将・莫耶で切り裂き迎撃してシホの詠唱を邪魔させない士郎。
そんな光景を目にしながらもシホは目をつぶって詠唱に入る。
―――I am the bone of my sword.
シホの詠唱はただ呟くだけだというのに戦場で戦っている全員の耳に届く。
それで全員はシホが行おうとしていることを悟ったのだろう。
より一層迎撃に力を込める。
―――Steel is my body. and fire is my blood.
「これって、シホさんの声! シホさんは例の固有結界を使おうとしているのかな!?」
「ラン姉さん! たぶんそうだと思うけど今はレジアスさんを守ることに専念しよう!」
「レン君のいう通りね!」
ランとレンとギンガがレジアスを守りながらも戦っていた。
シホの詠唱はまるで浸透するかのように響いていく。
―――I have created over a thousand blades.
「やっぱり悲しい詠唱だね……今からシホは心を開こうとしている。私達はそれをただ聞き届けるしかないんだね」
フェイトがシホの自身の心も抉る詠唱を聞くだけで自身の事でもないのに心が張り裂けそうになっていた。
しかし、ここからシホの詠唱は変わっていた。
―――Unaware of loss,I notice a thing to protect.
「え………? 詠唱内容が変わっているんか?」
はやてが詠唱内容の変更にすぐに気づいた。
そう、シホの詠唱は十年前のと違い変化していた。
新たな正義である『大切な者達を守れる正義の味方』を志したことで変化したのだろう。
―――With stood pain to pledge manufacture weapons.
シホは聖王のゆりかごでの戦いのときに世界と本気で渡り合った。
そして世界とは契約をせずに自身の正義だけで乗り切った。
―――promised for one's arrival.
この時からシホの心象世界は変化を起こしていたのだ。
さらには体内になるアヴァロンとアルトリアの持つアヴァロンをフルにシンクロ
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