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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第二百二話    『シホの新たな世界』
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「へ………? この声は?」

途端、はやての目の前にキャスターのクラスカードが浮いていて黒い獣の爪をなにかの謎の力で受け止めていた。
そこに金色の髪の少年が姿を現して、

「どうも、お姉さん!」

その子は小ギルであった。

「ギルガメッシュ!?」

はやてが警戒するが、小ギルは「大丈夫です」と前置きをして、

「今回はあなた方を助けに来たのですよ。それに………彼らがともに戦うとうるさいのでね」

そう言って小ギルはその手に『セイバー』『ファイター』『ランサー』『バーサーカー』のクラスカードを持っていた。
それを『キャスター』のクラスカードが浮いている空に放ち、

「さぁ、約束の時ですよみなさん! 暴れて構いません! 召喚(サモン)!!」

小ギルの言葉でクラスカードから莫大な魔力が発生して次第に体を形作っていく。
そして、

「………セイバーのサーヴァント、アルトリア・ペンドラゴン。参る!」
「ファイターのサーヴァント、クラウス・G・S・イングヴァルド、いくぞ!」
「ランサーのサーヴァント、ディルムッド・オディナ、今こそ誓いを果たす時!」
「■■■■■■■■−−−−ッ!」
「キャスターのサーヴァント、ヤガミ。ククク………! 久方ぶりに暴れるとしよう!」

黒い甲冑を身に纏い黒く染まっているエクスカリバーを構えたセイバーが、クラウスが、ディルムッドが、狂化しながらもきっちりと黒い獣だけを標的にしているランスロットが、不敵な笑みを浮かべながら今か今かと飛び出そうとしているヤガミが、この戦場に降臨したのだ。

「なぁーーー!?」

当然、はやては驚くが五人はそれぞれ行動を開始する。
瞬く間に五人の攻撃は黒い獣を駆逐していく。
道中でそれぞれ宿敵と合流して色々と会話をしてまた戦闘を開始したところ、心配はないのだろう。むしろ安心するというものだった。
まさにこの戦場には十体以上のサーヴァントが暴れまわっているという異常事態。
しかし、そんな状況でも本体を潰さない限りは無限に増えていく黒い獣。
士郎はそんな光景を見て、全滅させなければいけないと決心をして固有結界を使おうと詠唱を始めようとしたその時にブレイドテミスの格納スペースに入っている宝石剣がなにかの反応を示しだして士郎は宝石剣を取り出す。
すると宝石剣から七色の光が漏れてきて、次の瞬間には士郎の前にシホの姿が出現した。

「ここは………」
「シホ! 無事だったのか!」
「士郎! ということは座標は合っていたようね! それにしてもやっぱり黒い獣は暴走を開始していたのね………」
「暴走した理由を知っているのか?」
「セヴィル………いえ、ヴォルフ・イェーガーが倒れたことで制御下を離れたんだと思うわ」
「ヴォルフ・イェーガーは
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