第二章
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のだった。そのことに気付いて納得することしきりだった。恵理香も。
「それならできるわね」
「中々いい方法よね」
「皆そう思うでしょ」
話した彼女もにこりと笑って皆に告げる。やはり恵理香もそれに加わっている。
「だからね。そうして」
「いい方法ね」
「それもかなり」
「だから明日はチャンスかもよ」
彼女はそのにこりとした笑顔のまままた答えた。
「告白したい人にはね」
「そうね、確かに」
「それなら」
「ええ、本当にね」
恵理香はその話を聞いて頷くことしきりだった。見れば彼女が一番強く頷いていた。
「それで行けば。確かに」
「確かにって葉山さん」
「どうしたの?」
「えっ、どうしたのって?」
恵理香は皆に話を振られてまた顔を赤らめさせた。
「急に頷いて」
「何か急に」
「あっ、何でもないわ」
またこう言って誤魔化す。やはりここでもそれは同じだった。
「ただ。そういうやり方があるんだって」
「そうよね。面白いやり方よね」
「確かにね。それだとまず」
「そうでしょ。それで見事成功したらしいわ」
話していたその彼女もここで笑顔で皆に語る。
「完璧にね」
「そうなの。成功したの」
「じゃあ私もやってみようかしら」
「ってあんたもう彼氏いるじゃない」
「その彼氏によ。もっとプッシュしてね」
女の子達も次第に掃除そっちのけで話すようになった。だが恵理香はそれを今度は静かに聞いていた。聞いているうちに彼女は。心の中であることを決意したのだった。
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