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剣の世界で拳を振るう
SAOの終演
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行くわよ!」

「は?急に何だよ母さん。
俺これから用事が…!」

「いいの!さ、はやく!」

俺は母さんに手を捕まれて連れていかれる。
場所は決まって研究所。
茅場さんが寝ているプライベートルームだ。



「…さっきぶりだね、ケン君」

茅場さんは腕に点滴を取り付け、病室と変わらない形で俺と母さんを待っていた。

「何でこっちだとキャラネームなんだよ…。嫌がらせか?」

「なに、私の顔に落書きをしてくれたお礼と思いたまえ」

あれ?そう言えば落書きが消えてる…。
つーか何故俺だと分かった!

「円君に教えてもらったのだよ」

「母さん……」

「えへっ?」

テヘペロ…良い歳した人がそれやるのはちょっとなぁ…。

「さて、そんな君にとても大切な話をしよう。
今後に関わる重要な話だ」

急に顔を鋭くさせる茅場さん。
これはもしかして、帰ってきていないプレイヤーの事だろうか?

「私は円君と結婚することに決めた」

「シリアス返せこらぁ!つーか何言ってくれてんの!?
義父さんて呼ぶこと期待してんのか!そうなのか!?
つーか結婚!?聞いてないぞ母さん!」

そう言って母さんを見れば……

「うふふ…」

両手を顔に当てていやんいやんとクネクネしている。
そう言えばβテストのとき母さんが『もしかしたら義父さんになるかもね!』って言ってたな…。
まさか本当だったとは…。

「拳士君。私は君の気持ちを優先的に考えたい。
私のような男が父親となれば、間違いなく違和感を覚えるだろう。
だから君の気持ちを…意見を聞かせてはくれないか?」

そういった茅場さんは真っ直ぐに俺の目を見ている。
俺の…俺の答えは――――――


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