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剣の世界で拳を振るう
SAOの終演
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「てあぁ!」

戦闘を開始してすぐ。
俺は一直線に北見へと走った。

「遅いよ拳士君!」

「リアルネームで呼ぶんじゃねぇよ!」

北見の外見は運動不足な体をしている。
いったいどこにそんな力があるのか、俺の攻撃は全て止められる。

「やあっ!」

その背後からアスナがレイピアで何度か打ち込んだが、HPにはなんら変化も現れず、
振り返り様に振るわれた裏拳がアスナを打ち飛ばす。

「スターバースト・ストリーム!」

キリトは双剣の最高スキルである、《スターバースト・ストリーム》を放った。
しかし一撃目が当たる瞬間、北見はキリトの後ろに消え、背後から殴ってキリトを攻撃した。

「何なんだあいつは!」

「見りゃわかんだろ!マナーも糞もないチートのオンパレードだ!
無理ゲーにも程があるだろが!」

飛んできたキリトを受け止めて北見を警戒する。
その北見は――

「ふっ!」

一瞬の間に俺の目の前まで走ってきて、ローリングソバットを腹に食い込ませた。

「がはっ!?ぐっ…んなろぉ!」

苦し紛れに拳を振るうが、やはり当たる前に移動されてしまい、空を切った。

「くっそ…ウェスカーじゃあるまいし!
調子に乗んなよこらぁ!」

俺は敏捷にものを言わせて突っ込み、北見の腹部目掛けて肘打ちを仕掛ける。

「伯打張肘!」

「おはぁ?」

やった!

「ぐあっ!があっ!?」

そう思ったのもつかの間、北見は対してダメージが無いようで普通に反撃をしてきた。
顔面を殴られた俺は地面を転がって壁に激突する。

「アスナ!」

「うん!」

キリトとアスナが北見を左右から攻撃しようと突貫する。

「旦那!俺らも!」

「おう!」

クラインとエギルも武器を構えて突貫し、気合いを入れて切り裂いた。

「わはははは!脆い!脆いぞ諸君!」

先程と同様、ダメージなど最初から無かったかのように反撃し、
攻撃した4人は吹き飛ばされて壁に激突した。

「ヒヒ…あはぁ……」

涎を垂れ流し、目は重点を示さない。
まるで薬をやっているやつらのようだ。
しかし、攻撃が通らない状態でダメージなどは無縁の状態。
そんな奴にどう対処すれば良いんだ……?

「休んでて良いのかなぁ?」

「なっ!?があっ!」

俺は思考の最中に後ろから地面に叩きつけられた。

「ケン!ちくしょぉ!」

そこへ追撃をさせないとばかりにキリトが斬りかかる。
しかし、キリトは一瞬で北見を見失い、何処に行ったと辺りを見回す。

「キリト君後ろ!」

そんなキリトを見てアスナが叫ぶが遅かった。

「1人脱落ぅ…ひはぁ!」

北見は腕を横凪ぎに振るい、
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