貴女の胸にいだかれて・2
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に。もう少し私の膝の上で寝ていても」
「滅相も、ございません! ………? そういえば自分は、何故──── 」
「覚えてないのかよイングズ、デッシュと私闘して思いっきり負けたクセに?」
ん? 近くにシーフ姿のルーネスが────巨乳化、してはいないな。やはり夢だったか、良かった………いや、良くないッ!
デッシュに負けたと云う事は、サラ姫様の"お胸"は、既にデッシュに……?!
「心配無いわよイングズ、デッシュならあたしが暫く動けないようにして、サラの胸は守っておいたから」
ふと、白魔のアルクゥを伴った赤魔のレフィアが現れ、事もなげに云う。
「どこかその辺に置き去りにして来たけど、あのスケベ男なら勝手に復活するでしょ」
「レフィア………剣と魔法の赤魔のジョブで、容赦なくデッシュを屠ってたよ……っ」
それを見届けたらしいアルクゥは、レフィアの後ろで戦々恐々としている。……なら一先ず安心だが、自分とした事が何て体たらくだッ。
「誠に、申し訳ありませんサラ姫様……。すっぴんでデッシュに負けるようでは、自分はまだまだ未熟──── 」
「ほら、また敬語に戻ってる。……それは禁止って云ったでしょう?」
「し、しかし…… 」
「痺れたわ、あの言葉────私の事を、守ってみせるって」
「いやいや、それ確か『サラの胸は守ってみせる!!』……だったぜ?」
ぐ……ッ、確かにそう云ったが、そこで茶化すなルーネス。実際、姫様の胸を守ったのはレフィアだからな………
「私自身と、私の胸────どっちが大事なの、貴方にとって」
「は? いや、何と云うか………どちらも自分にとって、なくてはならない守るべき掛け替えのない存在ですッ!」
────む? 自分で云っておいて何だが、これは正しいのか??
「あぁイングズ、やっぱり貴方って……!!」
ふがッ……?! 胸が迫っ……、圧迫され……ッ、あの夢は、正夢ッ────!?
「あ〜、デッシュに負けたクセして顔胸に埋もれてやんの。ずりぃ〜」
「あたしもいつか────あれくらいになって見せる……!!」
「 無理だなっ! 」
「 ─────── 」
「ぎゃはぁ?! 魔法と剣の二刀流かますなぁーーっっ!?」
「はぁ……、僕が後でまたルーネスを回復しといてあげないと────あ、イングズもかな。……窒息しそうだし」
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