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リメイク版FF3・短編集
貴女の胸にいだかれて・2
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に。もう少し私の膝の上で寝ていても」

「滅相も、ございません! ………? そういえば自分は、何故──── 」


「覚えてないのかよイングズ、デッシュと私闘して思いっきり負けたクセに?」

 ん? 近くにシーフ姿のルーネスが────巨乳化、してはいないな。やはり夢だったか、良かった………いや、良くないッ!

デッシュに負けたと云う事は、サラ姫様の"お胸"は、既にデッシュに……?!


「心配無いわよイングズ、デッシュならあたしが暫く動けないようにして、サラの胸は守っておいたから」

 ふと、白魔のアルクゥを伴った赤魔のレフィアが現れ、事もなげに云う。

「どこかその辺に置き去りにして来たけど、あのスケベ男なら勝手に復活するでしょ」

「レフィア………剣と魔法の赤魔のジョブで、容赦なくデッシュを屠ってたよ……っ」

 それを見届けたらしいアルクゥは、レフィアの後ろで戦々恐々としている。……なら一先ず安心だが、自分とした事が何て体たらくだッ。

「誠に、申し訳ありませんサラ姫様……。すっぴんでデッシュに負けるようでは、自分はまだまだ未熟──── 」

「ほら、また敬語に戻ってる。……それは禁止って云ったでしょう?」

「し、しかし…… 」

「痺れたわ、あの言葉────私の事を、守ってみせるって」

「いやいや、それ確か『サラの胸は守ってみせる!!』……だったぜ?」

 ぐ……ッ、確かにそう云ったが、そこで茶化すなルーネス。実際、姫様の胸を守ったのはレフィアだからな………


「私自身と、私の胸────どっちが大事なの、貴方にとって」

「は? いや、何と云うか………どちらも自分にとって、なくてはならない守るべき掛け替えのない存在ですッ!」


 ────む? 自分で云っておいて何だが、これは正しいのか??

「あぁイングズ、やっぱり貴方って……!!」

 ふがッ……?! 胸が迫っ……、圧迫され……ッ、あの夢は、正夢ッ────!?


「あ〜、デッシュに負けたクセして顔胸に埋もれてやんの。ずりぃ〜」

「あたしもいつか────あれくらいになって見せる……!!」


「 無理だなっ! 」

「 ─────── 」

「ぎゃはぁ?! 魔法と剣の二刀流かますなぁーーっっ!?」


「はぁ……、僕が後でまたルーネスを回復しといてあげないと────あ、イングズもかな。……窒息しそうだし」

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