貴女の胸にいだかれて・2
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城の兵士として日々鍛練して来たイングズの剣筋も、侮れないわ。
────けど、大人びて見えてもさすがにイングズだってまだ成長過程な訳だし、デッシュはある意味大人の嗜み的に出来上がってるみたいだから強いわね。
剣撃が小気味良く響き渡る中、イングズはデッシュに押されてるわ……て云うか、遊ばれてる?
「そらそらどーした、お前の姫さんに対する気持ちはそんなもんかぁ!? 勝負は俺が貰ったも同然だなッ!」
「く、戯れ言を……ッ」
「負けんなよイングズーー! デッシュにサラの胸渡しちまったら、戻って来なくなるかもだぞーー!!」
あ、ルーネスがイングズを応援────て云うより煽ってる。
「 ッ! サラの胸は、守ってみせる!!」
キイィン─────
あっ、押されてたイングズが、デッシュの手元から剣を弾き飛ばした……!? 勝負、あったかしらっ。
「ほっほう、やあるねぇ……? だがこちとら、剣無くしても拳が残ってるってぇもんよッ!!」
すかさずデッシュが強烈なアッパーでイングズをノックアウト………? 仰向けに倒れて、動かなくなっちゃった。
何て事かしら………これでサラの胸は、デッシュに──────
『 ……なぁんか、急にサラ姫みたく巨乳なっちゃってさぁ』
何だ、これは……何が、どうなってる??
目の前の、薄着のシーフ姿のルーネスの胸元が、はち切れんばかりに膨らんでいるッ。
『ほらぁ、スキなだけ飛び込んで来いよぉ。したかったんだろぉ?』
そんな訳、無いだろう────せ、迫って来るな……ッ!?
怪しげな笑みと共に袋小路的な壁まで追いやられ、ぐいぐい巨乳に圧迫されて、息がッ──────
「 ふはッ!?」
「 ………大丈夫? 随分魘されていたけれど」
「なッ、巨乳……?!」
自分の目線のすぐ上には、こんもり丸々とした球体が二つ ─────
その間から辛うじて覗くのは、こちらを心配そうに見つめる存在………
「目が覚めるなり私の事を巨乳呼ばわりするなんて……、貴方もついに目覚めちゃったの? ここ、エンタープライズの船内よ」
怪訝そうに云われ、自分はようやくサラ姫様に膝枕されている事に気付く。
────何て事だッ、すぐに起き上がらなければ……?!
ぼふっ
「きゃっ! やだ、急に起き上がらないでイングズ……!」
しまッ、顔面にもろに柔らかいものに当たってしまったッ。土下座して謝罪せずにはいられない……!!
「申し訳ありません! 他意は無く……ッ」
「い、いいのよ別
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