貴女の胸にいだかれて・2
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「くうッ、お近づきになろうとする度邪魔しおってからに……! こうなればイングズよ、サラ姫さんの"お胸"を賭けて……俺と尋常に勝負しろッ!」
「 サラのお胸────を賭けて、どうすると云うんだ」
「決まってるだろう! 勝った方は姫さんの豊満なお胸をスキに出来るというご褒美を……!!」
「ちょおっと待ったぁデッシュ! その勝負、おれも乗った! アルクゥもやるよな!?」
「えぇ?! ちょっとルーネス、勝手な事云わないでよ……っ」
な〜に始めようとしてるんだか、スケベ男共ったら。
「ノンノン……これは私闘ってヤツだ、他の野郎の参加は認めんぜ!」
「 ────サラを貴様の好きにさせるものかッ!」
あらら……デッシュとイングズ、今にも決闘始めちゃいそうだわ。
「ちょっと貴方達……、私の許可も取らずに勝手な事しないでくれるかしら」
「そんな事云って、満更でもないんでしょサラ?」
「レフィアったら、茶化さないで頂戴!……いいわ、やって貰おうじゃない。"私を"賭けて、勝負しなさい二人共!」
やっぱり女としては、そうして貰いたいわよねぇ? それじゃ、あたしはちょっとした指摘をしてやろうかしら。
「サラの許可、出た訳だけどイングズ……あなたジョブの力使わずに"すっぴん"で挑むべきじゃない?」
「おぉレフィア、俺にハンデをくれようってのか! だがそれには及ばない……、寧ろこっちがハンデをくれてやるさ。ただの一兵士じゃ、それなりの修羅場を潜って来た人生の先輩たる俺様の足元にも及ぶまいッ!」
「デッシュ……あなた記憶失ってるんじゃなかったの?」
「頭で憶えていなくとも、俺の身体は戦い方を憶えている! 相手がモンスターだろうが美女だろうとな……!!」
デッシュの場合、美女との修羅場の方が多そうだわね。
「ハンデなど要らない、サスーンの一兵士として挑ませて貰う」
そう云ってイングズの身体が白い光に一瞬包まれると、戦士からすっぴんの姿になった。……サラにいいとこ見せたいでしょうからねぇ。
「イングズも何だかんだ云って、サラの胸に飛び込みたいんだな〜?」
「そ、そういう云い方やめなよルーネス……」
「気を遣わなくていいのよアルクゥ。私から誘っても彼、何かと理由つけて逃げてたもの。……いい機会だわ」
サラが不敵な笑みを浮かべてるのは、気のせいじゃないみたいね。
デッシュは黒魔法使えるし、イングズもすっぴんとは云えLv1の魔法を使えるけど、それは一切無しの互いに剣一本の真剣勝負。
……修羅場潜って来たとか云ってただけあって、と云うか一応年上だしデッシュの剣捌きは中々のもんね。
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