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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第二百話      『男達の壮絶なる戦い』
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めた視線を向けて、

「さぁて、ジグルドォ〜。もうお前は絶対に助からねーんだよ。なにが宿願だ。なにが粛清だ。なにが管理局を変えるだ………。寝言は寝て言えよ」
「ジグルド! おい、しっかりしろ!」
「カフッ………ククク」

ゼストがジグルドを必死に呼びかける。
だがジグルドはそこで笑いを浮かべていく。

「なぁにがおかしいんだ、ジグルド? お前はもう………」
「………わかって、いたさ。モリア、貴様が裏切ることなど……」
「なに………?」
「私はお前が裏切ること、も……想定、していたのだよ………カフッ!」
「ジグルド! もう喋るな!」
「………いや、言わせてくれ、ゼスト殿………。私の、真の目的は絶対悪という烙印を押されて悪となり、……最後には正義の味方に倒されて後世の歴史に正義の味方に倒される悪人として………名を刻んで、そして管理局に蔓延している汚職や最高評議会のような連中を払拭することが最大の目的、だったのだよ………当初の予定では私を、倒す役目はシュバインオーグ一尉に任す予定だったのだがな………ふふふ、まかり通らないものだな………グッ………」
「は、ははは………あはははははは! とんだ自己犠牲だよジグルド! しかしそんな計画ももうオジャンだな! これからは俺様が世界を破壊してやるよ!! このモリア・モルドレッド様がな!!」

そう言ってモリアは高笑いを続ける。
だがジグルドは最後の力を振り絞って、

「………ふっ………できるものなら、やってみるが、いいさ、モリア。知って……いるか? 悪は最後には正義の味方に倒されるのが……お決まりなのだよ………?」

そう言ってジグルドはその眼から光を失いそのまま目を閉じて命を無くし、逝った………。

「………ジグルド! くっ………」

ジグルドの体を抱きかかえていたゼストは逝ったことを悟ってしまいその顔を悲痛に歪ませた。

「さぁて………ジグルドは逝ったことだ。後は俺様が好きなようにして―――………」

―――バシュッ!

「………ひゅ?」

モリアは今度はジグルドと同じことをされたかのようにフードを着ている隻眼の男………ヴォルフ・イェーガーに首を捻じり千切られていた。
しかし、モリアは全身機械であったために、首だけでも生きていたために、

「………ヴォ、ヴォルフ殿? な、なにを………?」
「私の予定を狂わさないでもらいたいな、モリアよ?………まぁ、いい。ジグルドは残念だったがここがお前の最後なのだろう。暴走しろ、魔導ジェネレーター………いや、『疑似聖杯のカケラ』よ」

瞬間、モリアの体の方に内蔵されていた魔導ジェネレーター、否『疑似聖杯のカケラ』が暴走を開始してモリアの体を突き破りそこから黒い獣が数十体以上も飛び出してきた。

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