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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第二百話      『男達の壮絶なる戦い』
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……フルドライブ!!」

ジグルドとゼストは互いにフルドライブを発揮する。
そして同時に地を蹴り、渾身の一撃を叩き込もうとしようとしていた。だけどそれは第三者の介入で止まってしまった。

―――ザシュッ!

「なっ!?」

ゼストが目の前の光景に目を見開く。
ランやレン、ギンガにレジアスもあまりの光景にゼスト同様に口を大きく開けて驚愕している。

「………あ?」

ジグルドは数秒理解するのに時間を要した。
それはなぜか………?
それはとても簡単なこと、そしてとても残酷なこと。
ジグルドの胸には背中から突き出しているのだろう、巨大なドリルがジグルドの胸を貫通していた。

「ぐ、あ………!? だ、誰だ? 私の背後を襲った馬鹿者は!?」
「さーて誰でしょうねー? キヒヒ!」

そこには聞き覚えのある声が聞こえてきた。
その声の持ち主とは先ほど志貴に腕を切られてどこぞへと撤退したはずの男。
そう、モリア・モルドレッドだったのだ。

「モリ、ア………ッ!? 貴様ぁーーーッ!!」
「ひゃははははーーー! やっと隙を見せてくれたねぇ〜ジグルドォ♪ 俺様はこの時を待っていたんだよ? お前が隙を見せて背中ががら空きになるその瞬間を………!」

モリアはそう言いながらも右手に装着されていてジグルドを今もなお突き刺しているドリルを高速で回転させる。
ギュイイーーーン!という音とともにジグルドの胸が削られていっているのだ。
当然そんな現在進行形で広がっている胸の穴をさらに傷つけられて、

「ぐあああああああーーーーーッ!!」

ジグルドの苦痛にもがき苦しむ叫びが戦場一帯すべてへと響いていく。

「モリア・モルドレッド! 貴様!!」

それでゼストが高速でモリアの隣へと移動してモリアのドリルの腕を槍で切り裂いた。
その反動でジグルドの胸に刺さっていたドリルは抜け落ちた。
しかし同時にそれはジグルドの体から大量に血がまき散らされていくということになる。
地面に倒れて青い顔をしているジグルドはすでに死に体に近い様態であった。
それに対して腕を切り裂かれたモリアはというと、

「くひひ! そんなものじゃぁ俺様は殺せないよー!」
「なんだと!?」

すると切断されたはずのモリアの腕は見る見るうちに再生していく。
ナノマシン技術………。
再生機械がモリアの体に埋め込まれているために数秒もせずにモリアは腕を回復させていた。

「ああー………。ヴォルフ・イェーガー殿からいただいた魔導ジェネレーターは最高だねぇ♪ これがあればどんな傷も魔力とナノマシンがある限り全身機械の俺様の体でも再生可能なんだからねぇ! きひひ……」

モリアが一人自慢に酔いしれてもうジグルドにはあまり眼中にないらしく、冷
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