暁 〜小説投稿サイト〜
魔境大冒険
第一歩 <ソロモン>結成!

前書き [1]後書き
一人の少年、芭阿瑠はたった今、虎の頭に鰐の体を持つ悪魔に頭か
ら胸まで突き刺した剣を、ずるり、と抜いた。このときすでにこの
悪魔は生き絶えていた。
こんな光景を見るのはいつからだっただろう・・・・・・
気が付けば見知らぬ研究所にいて、また気が付けば見知らぬ地にい
た。それから色々なことがあって、今に至るのだが、それより前の
記憶が全くない。そういえば僕の名前は何だったのだろう?
僕は手をのばせば届きそう名ところに座り先ほどの悪魔をつついて
いる少年、芭阿瑠に聞くことにした。
「なあ芭阿瑠ー」
すぐに返事が帰ってきた。
「あぁ、なんだぁー?」
何か自分の名前を聞くという違和感があったが、思い出せないのだ
から、仕方がない。
「僕の名前って、なんだっけ?・・・・・・」
返ってきたのは、
「ぶっっ!おまえ大丈夫かよ」
という笑いの混じったへんじと、
「おまえの名前は唖須太炉渡(あすたろと)だろうが!」
そのような気もする。
「あっ、ありがとう」
僕の名前は唖須太炉渡、覚えた。
そういえば、僕や芭阿瑠たちがこんな名前なのは、<ソロモン>の
計画の元となったソロモン七二柱が由来している。・・・・・・

つづく
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