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実父
第四章
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れだけの者、埋もれさせてはならぬ」
「ですな、あれ程の御仁」
「何があろうとも」
「天下の武士よ」
 こう周りの者に言うのだ。
「その武と心は今で収まらずな」
「後の世にもですか」
「残りますか」
「必ずな、立花宗茂の名は何時までも残る」
 こう言ってっだ、そしてだった。
 実際に立花宗茂の名は今も残っている、その武と心のことは。彼をそこまで育て見事な討ち死にを遂げた紹運、そして道雪のことも。


実父   完


                          2014・8・27
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