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俺が愛した幻想郷
プロローグ
第二話 奇妙な空間
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当時の俺の記憶を辿り、あの森が何処なのかを考えて家を出る
一応ではあるが、今日は休みだ、普通の休みの日だ。日曜日だ

当時の俺は、わけもわからず何処が何処かもわからず駆け回った結果に見つけた(迷子になった)森だ

と言うか、当時の俺は背が低かったんだな〜
ただの林でさえも森に見えるかもしれないしな
だとしたら、そんなに大袈裟な森は探さなくていいか
森の奥にある小さな湖。意外にそれはただの水溜まりだったりな
ま、それはないと思うけどね

そう言えば... 当時の俺は家から駆け回ったんだよな? それで何分駆け回ったんだろうか
ん〜 まぁ、子供の体力だしそこまで走ってないだろう。それに足も遅いはずだ

それらをまとめるとするなら〜・・・・


「あ、ここじゃね?」


意外に近くあるものなのだ
家から約十分といったところか

気持ちを整え、森のなかへ入った
森と言うか...これは。まぁここは森でいいか、昔の俺はそう思ってたんだから

奥に進んで行くが、雰囲気的には当時の俺が感じた世界観と変わりはなかった
ただ... やはり森とは言えないね。これは
まぁまぁ確かに、何年も経ってる、木が無くなったりするしわからないけどね


「この辺か.... この辺であの人が出てきたんだよな」

人と言って良いものか。あんな上半身しか出してない、空間歪ましてる者は人間と言うのか...?
あ、そうなると俺も人間じゃないな

更に奥へと進み
小さな湖がある所へと向かった


さてと、あの女性は俺に気づいてくれるだろうか
そもそもこの森に必ずいるとは限らないけどね
んまぁ... これも仮定だが、あの女性が上半身しか出てなかったのが、空間を歪ましたりする能力だとしたら。そしてあの女性が異世界人だとしたら。その異世界とこの俺がいる世界の両方の空間を歪まして来てるとも考えられる

っと
いつの間にか湖の前に着いて居た

懐かしいな
ここで撫でられたっけな
なんで撫でられたんだよ。ホントに...

居ない.....か

このままここで待つ
と言う考えもあるのだが
そんなことしてたらキリがない気がする

帰るか


後ろを振り向き
通って来た道をもう一度歩く


なんだ... なんかあれだな
ここに来るのをなんであんなに嫌がってたんだろうな俺は。結局何もなかったら恐れる必要も無いじゃないか
増してや会えるかどうかわからない相手に会おうとしているんだ
本当に馬鹿見たいだな....

思えば
結局話した所で何も変わらない
そう思ってたじゃないか

それに、俺はただ、本音では、単純に
その異世界を夢見てるだけじゃないか


自分が考えていたことに愚かさ
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