現実と仮想
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ースクリフも、感傷に浸っていた。
その時、ピピッとキリトの脳内で音がなった。
「…メール…ケン!?」
「えっ!?嘘!」
「本当かね!」
キリトの言葉に二人は驚き、直ぐ様駆け寄ってくる。
「…読むぞ」
『俺が死ぬ死なない以前にお前達はやらなくてはならないことがある。
笑う棺桶のスパイである、クラディールを捕まえろ。
奴は笑う棺桶に情報をリークしていたかとが分かっている』
「クラディールが!?」
クラディール。
現在はアスナの護衛として日常付いて回る謂わばストーカーの様なプレイヤーだ。
「でもクラディールは緑で……!」
「潜伏するために懺悔クエを受けたんだろう…」
「キリト君、続きはあるかね」
「ああ…」
『一応分かっていることだが、このメールは俺が死んだ後にしか送られないように設定してある。
となれば、俺は死んだのだと思う。
とまあ、ここで俺の秘密を一つ明かそう』
「秘密…?」
『俺は過去、人を8人程殺している』
「なっ!?」
「嘘!?」
「っ……!?」
三人は衝撃の事実に驚き、まさかと続きを急ぐ。
『俺の体感時間で今から約40年前。
俺を庇った人がいてな…それに我を失った俺は親しかったその人を殺した奴を殺し返したんだ。
殺したことに後悔は無かったが、胸に穴が開いた気分だったよ。実際開いたんだけどな』
「40年前…?アイツは俺の一個上で18の筈だぞ……産まれてないじゃないか…」
「話を盛り上げようとしてるの?」
「続きを…」
『まぁキリト辺りは俺の年齢知ってるからおかしいと感じるだろうが事実だ。
俺は過去、二回死んでいる』
「二回死ぬって…え…?」
「どういう…」
『まぁそこら辺はどうでも良いとして、何が言いたいかと言えば、
お前達の誰かは笑う棺桶の人間を一人は殺したはずだ。
その時、後悔が生まれると思うがそれと同時に守った人間もいるのだと、考えなくてはならない。
俺の時は違ったが、お前達はそうだったはずだからな』
「……ケン」
「ケン君…」
『だから俺の事は忘れるよう勤めろ』
そこでメールは終わっていた。
キリトは椅子を叩いて立ち上がり、怒りの形相で叫ぶ。
「そんなこと出来るはずないだろう!」
「そうだよ!出来っこないわよそんなの!」
「二人とも、落ち着きたまえ…彼がそう言うなら、何かしらの考えあってのことなのだろう」
二人が起こるのを納めようと宥めるヒースクリフ。
その時、またキリトの脳内で音がなった。
その送信者がケンだとわかり!直ぐにメールを開いた。
『――――とは言わないぞ』
「ぶっ飛ばすぞ!!わざ
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