第七章
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わざわざ持って来てくれたんだし。私の為に」
「有り難う」
微笑んで彼に告げた言葉である。
「持って来てくれてね」
「受け取ってくれるのか、これを」
「だから有り難う」
この言葉に全てが集約されていた。
「私の為にね」
「かたじけない」
このことを心から喜ぶ弘樹だった。
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