第28話 始祖の降臨祭始まり
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して、その護衛にはモンモランシ家だったということだ。あの親父め、何をたくらんでいるのやら。おかげで鉄砲隊の構想はなくなって、基本的には長槍隊が1つに、長槍と、弓矢と、盾とメイジの混成部隊が1つという、中途半端な2つの中隊規模の部隊が出来上がった。
確かに最前線ではなく、長槍隊もモンモランシ家の鉄砲隊の補助部隊的な要素はあるが、モンモランシ家には短槍隊を編成しているので、こちらの長槍隊をやくたたずとみて、後方だし、混成部隊は人数がばらばらなので、こちらもあてにされず後方だ。こっちとしては、突破された場合は、補給物資をもって逃げるだけというのが実態になるだろう。
俺はというと、『アンドバリ』の指輪を探していたら、いつのまにやら水脈調査をしているという噂がたっている。
他には、モンモランシ家の領主へおべっか使いをさせられている。まあ、週に2回だから、よしとしよう。適当にモンモランシーのことをほめたたえておけば、それで角が立たないのだから。とはいっても水脈調査の話題になり
「モンモランシー嬢がラグドリアン湖の水の精霊と、『アンドバリ』の指輪を探す契約をなされまして、そのお手伝いをわたくしめが、させてもらっております」
水の精霊に『アンドバリ』の指輪を返すのは、モンモランシ家で「しっかり行なう」って、また水の精霊を怒らせるんじゃないかと、少々心配だが、モンモランシ家がまたラグドリアン湖の領主になれば、交渉できないということはないだろう。
そしていよいよシティオブサウスゴータを侵攻する日が近づいてきたが、それには移動しなきゃならない。補給部隊だから、ロサイスにいてもよかったんだが、モンモランシ伯爵が参戦するというので、必然的に巻き込まれた形だ。どうせ、いっても最前線ではないから、どこまで役にたつのやら。
シティオブサウスゴータの攻略戦の開始には、まだ最後方で補給物資をまもりながら移動しているだけで、適当に交代しながら物資を運搬させている。とりあえずは、シティオブサウスゴータを攻略してくれないと、補給物資の搬入もままならない。
シティオブサウスゴータの攻略戦は1週間で実質完了した。空になっている倉庫に、準備物資をいれたり、面倒なこった。
始祖の降臨祭という名目で休戦になり、シティオブサウスゴータでは、徴収した農兵用のテントを用意することにした。俺の方は一応領主代理ということでもあり、宿舎を借りられた。ただし借りられたのは3人部屋なので、それぞれの中隊をまかせている2人の副官と一緒だ。両者とも自城の衛兵であったから、下手な他の貴族と一緒より気楽だが、自由に動かせてもらえなさそうなのは目に見えているが、
「ちょっと、自由行動にするから、好きに動きな」
「ジャック坊ちゃんは?」
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