デスゲームの真実
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「じゃあ、説明してくれよ」
第25層にあるそこそこ高い宿屋の一室。
そこには俺、ヒースクリフ、キリト、アスナが集まっていた。
その理由と言えば、茅場の話を聞くためである。
「まず最初に…今回の件に私は手を出していない」
ヒースクリフは静かに言った。
「開発会社であるアーガスは、競争精神こそなかったものの、各々に癖のある研究者が多かった。
…そしてソードアート・オンラインの正式サービスの当日、午後4時21分頃……ゲーム内での異変に気づいた私は直ぐ様その原因を調べ上げた。
……結果、社員の数人がログアウト停止に持ち込んだことが判明し、その上にナーヴギアの暴走データをソードアート・オンラインをプレイしている全ナーヴギアへ送信したのだ」
ちょっと待て。
それが事実なら原作とかもう外れまくってるぞ!
これも俺がいるせいなのか!?
「私はその社員を全員突き止めたが、計画者だけは見つけられず、同時に捕まえることが出来なかった。
これ以上の行動は出来ないと察した私は、ケン君の母親である円君に後を任せ、この世界にログインしたのだ」
母さんに…。
「……なら始まりの町での演出は……?」
「推測になってしまうが、その計画者が私の音声データを改編し、あのような独壇場を作り出したと思われる。
確かに私はあの場でプレイヤー全員を集めてチュートリアルをしようとはしていた。
しかし、あのような出来事があっては私も手を出すことが出来なかった」
……計画者は誰だ?
こんな展開は全く予想できないぞ…。
「計画者に目星は付けられないのか?」
「残念ながら、私は他の者と開発協力したことは2、3回程しかない。
その3回全てで人が違えば覚えることも出来ない」
茅場さん事態が恨みを買っていると言うことなのだろうか?
しかしそうなれば知らないうちにと言うパターンも否めない。
………………恨み……須郷?
「なあヒースクリフ。須郷ってやつはどうだ?」
「須郷……あぁ、彼なら知っている。
彼は私の研究に多大な意見を示してくれた。
そんな彼がこのようなことをしでかすとは思えない」
…それって反発の意見とか嫌みとかじゃ無いのか?
「例えばどんな意見?」
「ふむ、私が一時自宅へと戻ろうとした時、『忙しいなか揺ったりとしているのはどうなのか』と言う意見が印象的だった。
今にして思えば、私もマイペース過ぎたと反省している。
あの時は確かに作業スピードが遅かったからね」
………いやそれ絶対に皮肉だろ。
都合の良い解釈してんじゃねえよ。
絶対それ『部下が働いてんのに自分だけ帰るんじゃねぇよ』って言ってるからね?
「……兎に角話は分かった。
まずアンタが茅場昌彦であり、こ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ