暁 〜小説投稿サイト〜
剣の世界で拳を振るう
デスゲームの真実
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のSAOの開発者。
今回の事件には直接関与したわけではなく、寧ろ救出に来たと言うことで良いんだな?」

「概ねその通りだ」

「…何か抜けているって反応だな」

「うむ。救出を目的に来たのは間違いない。
だが、今の私では管理者権限が使えず、全プレイヤーをログアウトさせることが出来ないでいる。
詰まり、私も一介のプレイヤーとほぼ変わらないのだよ」

「ならさっきのオーバーアシストはどうなるんだよ」

「あれは私が取り戻した権限の一つにすぎない」

「………取り戻す?」

その言い方だと権限が戻ってきているって聞こえるが…。

「今の私のレベルは42。
権限が戻ったのが40辺りだった。
おそらくレベルが上がるごとに権限が戻ると考えるのが妥当なところだろう」

いやいや、キーキャラのレベルを上げてゲームをクリアしろってどこのヒロインだよ…。
やだよこんなムサイおっさんのレベル上げ手伝うなんて…。女の子がいいよ…。

「不純なことを考えているようだが、レベル上げは同行者を求めてはいけない設定となっている。
つまり、レベリングは一人でやれ…こう言うことだ」

「それって…団長がソロ活動するって事ですか?」

「そうなるね」

まぁそう言う設定であれば仕方がないのだが…。
オーバーアシストがあれば何とかなるんじゃないのか?

「確かにソロとは、何処かで限界を見つけてしまうものだ。
かくいう私の持つオーバーアシストも3分に1度と言う劣化システムになっていることを昨日知ったのだからね」

Warning!Warning!
茅場さんが死ぬ可能性が出てきた!
茅場さんが死んだら文字通りゲームオーバーじゃねぇかよ!

「………時間はかかるだろうが、出来るだけ早く権限を取り戻すことを約束しよう。
無論、取り戻した権限もその都度通達する」

「…分かった」「分かりました」「……」

「……ケン君?」

キリトとアスナが了解を示すが、俺だけは無言だった。

「始まりの町での演説は、『100層を突破することが唯一のクリア』だと言っていた。
俺は100層目のボスはヒースクリフだと思っていた。
だが、それが違うのなら、何がボスになっているのかなって思ったんだ」

「………ふむ。
確かに、私が主犯であるのなら、その方法をとるだろう。
だが、計画者が何者なのか分からない以上、知ることは出来ない」

「だろうな…」

今のところ、ヒースクリフの代行でとんでもない奴がボスになるか、
又は計画者がボスになるかのどちらかだ。
それが後者の場合、口封じが目的となって全滅させられるだろうな…。

「まずは目の前のボス攻略を済ませよう。
今後の展開としてはそれからだ」


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