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ワールドワイドファンタジア-幻想的世界旅行-
第二章 戦火の亡霊船
1話 八月二十九日
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知識にも問題は無い。だからこそ今の言葉が現実になる気がするのだ。

「いくら強くなったからといって油断は禁物だからね?わかっているだろうけど。」

「何回も思い知らされましたから。」

 自然と苦笑いが出てくる。校内がダンジョンだった頃に何回もそんな体験をしているのだ。

「まあ、頑張りますよ。」

 ようやく全ての水の入ったペットボトルを積み込み、滝のように流れる汗を拭いながらそう言った。
 風を使ってなんとか熱を冷ます。風を操るとはなんとも万能なものだ。

「じゃあ、私は行くわ。」

「何をしに来たんですか…。」

「たまには話をしないとね。私、先生だし?」

「そうですか…」

 再び苦笑。それでも嬉しくないわけではなかった。
 先生は笑いながら去っていく。僕は一息吐いた。

「楽しみだな…」

 雲一つない青空の下、僕らは出発する。
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