第一章 チュートリアル
チュートリアル
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幼いころに母を亡くし、変わってしまった周りからの視線によって、自分から人へ関わらなくなった桧原楓は、いつも通り平穏な世界の学校の屋上で昼食を食べていた。
その時、世界中に銀色の光が走る。それこそが変世の合図であった。
楓が屋上から校庭を見れば、そこは大虐殺の現場となっていた。熊のような、しかし今までに地球で現存していたものではない獣が同じ学校の生徒を襲っている。そんな光景に、楓はすぐに頭を切り替えた。
楓は逃げ道が無くなってしまう校舎を脱出するために昇降口へと向かうも、あと少しというところでその獣、モンスターと出会ってしまったのだ。
まさか勝てると思うはずもなく、一目散に昇降口を目指して走る。が、無常にもその昇降口が開くことはなかった。自然と追いかけてきたモンスターと挟まれることになる。
逃げられなくなった楓は決死の覚悟で立ち向かう。そして銀色の光が人に与えた力を知る事になるのだ。
結論から言えばモンスターは倒された。楓の力、持久力、速度…全てが普通の高校生のものでは無かったのだ。つい昨日までとは確実に違った力だった。
その力は更に成長する。倒されたモンスターが残す結晶を取り込むことによって…。
楓は行動した。この学校を脱出するために行動した。
そして二人の生存者を見つけるのだ。さらにその一人は特別な…そう、夢のような能力を持っていたのだ。
魔法…超能力…そう呼ばれるような特別な力。それは想いが目覚めさせると…そう知った。
そして楓は力を目覚めさせる。そんな楓は激戦を制し学校を解放した。
目的を果たしやることのなくなった楓はもう一人、生存者の片方と共に世界をまわることにしたのだ。それは紛れもなく…楽しそうと言った理由でだった。
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