プロローグ
第一話 知りたがり
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ら自分部屋、ここで眠って居たんだ
今思うと、あの女性は俺に何かを伝えたかったんじゃないか? そう思う
いや、絶対そうだ
何故なら
俺は目を瞑ったまま
右手を前に突き出した
そして、何もなかった右手に
ペットボトルのお茶が握られた
ペットボトルが握られた右手は
また何も無くなって居た
なんと言うか
自分でもわからないんだけど
遠くにある物を取り出せたりできるんだ
テレポート見たいな
口で説明するのがめんどくさくて行動に表したが
これさ
あの日、あの女性に会って撫でられたあと、気がついたら自分の部屋で起きて、喉が渇いたから冷蔵庫にある飲み物を取り出そうと思ったら右手に握られたんだ
要するに
気がついたら出来るようになって居た
話を戻そう
あの女性は俺に何かを伝えたかった
この変な能力
普通の人間なら使えないよな?
俺の推測だ
ただの推測、仮定に過ぎないが
この、俺が使ったこの変な能力...
もしあの女性が異世界人だとしたら
その異世界の人達はみんなこう言う能力を使えるんじゃないだろうか?
そこで、もう一つ
ここまでの仮定を丸めた仮定
俺はその異世界に居たほうがいいんじゃないのか?
もしくは生まれる世界を間違えたんじゃないのか?
フッと、我に返り
俺はため息をついた
「またかよ... ほんっとに俺はメルヘン脳だよな。あるわけねぇだろんなもん」
だけど、俺が使えるこの能力は本物だ
妄想でもなんでもない、"現実"だ
■■■
あの後、俺は直ぐに眠ってしまったみたいだ
気づいたら次の日だったよ
あ〜...いや、夢とかは見てない
もっとも、そんな夢なんて見てることよりしたいことがあるからさ
まぁ、今までにも同じことを考えて、実行しようと思ってたんだけど
怖いのか、めんどくさいのか、わかんないけど嫌だった
「さて」
無意識にそう言ってしまう
そして俺は、何かに囚われているかのように、操られているかのように
起き上がった。別に意味はないよ、ホントに囚われているわけでもないし、操られているわけでもない。ただ、そんな気がしただけ、それだけ
とりあえず部屋から出る... まぁ、部屋は一つしかないんだけどね
だから出るもなにもない
ちょっと移動すれば水道
蛇口を捻り、顔を洗う
近くにかけてあったタオルで顔を拭き
寝間着を脱ぎ捨てる(カゴに)
そしてベッド付近にある私服を手に取る
ちょっと暗い感じのシャツを下に着て、その上に黒いトレーナー
ズボンは適当なズボン、ちょっぴりサイズが大きい。気にしないよ
近くにあった鏡を持って、寝癖を整える
スマホをポケットに突っ込み
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