第三章
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向けたまま言うのだった。彼の左手には見事な色と大きさの錦鯉達が泳いでいる池があり庭の縁には豊かな緑を見せる木々がある。後ろは二階建ての黒いまさに日本の屋敷がある。彼が御曹司であることはそうした周りからでもわかることであった。
「だからこれを捧げるのだ」
「ああ、七夕だからね」
「左様」
妹に対して言い切る。
「姫にこれを捧げるのだ」
「姫って麻美さんのことよね」
「そうだ。やがて私の生涯の伴侶となるべき人だ」
勝手に決めていることである。
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