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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第11話:理性と欲望のバランス
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のウルフは先程から誰とも視線を合わせようとしない。
ビアンカ王妃陛下の次にリュカを押さえられる存在なのに、誰の希望も受け取らないかの様な姿勢を保ち続けている。
ティミーとに目で問いかけるが、彼も困惑している。
なんせこの場には、昨晩に犯行が発覚した者以外も居るのだ。
これまでにリュリュを泥酔させて犯そうと考え、酒を飲ませ続けた男共全員が集まっているのだ。
中には私の秘書官も居り、彼が居なくなると政務に大きく影響が出る。
希望を言えば寛大な処遇を頼みたいのだが、それを言い出す勇気が出ない。
リュカの怒りが私にまで飛び火されるのは避けたいのだ。
身勝手な事を言ってるのは重々承知してる……でもリュカが激怒すると怖いのだよ!
「陛下……そろそろ彼等の処遇をお願いします。100の説教より1の罰が必要でしょう。彼等以外の者もリュリュ嬢以外の女性に対して、似た様な事をしない……考えもしない様にする為、多少厳しい罰をお願いします」
どうやらウルフは、リュカの下す罰則を知っていたのではなく、リュカの怒りに同調しており、連中に対して激昂していた様だ。
だから誰とも視線を合わせず、剰え厳しい罰を与えるようにと嘆願してるのだ!
「ウルフは僕の説教にもう飽きた? しつこかったかなぁ?」
「はい。始まる前から飽きてました……重要なのは、今後似た事が無い様に、全ての者達に知らしめる事でしょう。馬鹿には口で言っても解らないのだから、体罰を持って知らしめるべきです!」
「ほう……具体的には?」
「陛下の得意な罰し方で宜しいのではないですか!?」
「僕が得意なのは女性と○○○することだぞ! それが罰になるのかよ!?」
「うるせーな……じゃぁチ○コ切っちゃえよ! 性犯罪者は一律チン○切っちゃえば良いんだよ!」
あれ? 何だか一気に緊張の度合いが変わったぞ?
もしかして……リュカはそんなに怒ってないのか?
ウルフが不機嫌なのは、忙しい時に面倒事を発生させたからなのか?
「だって……みんなはそれでも良い?」
罰を受ける側の者達に問いかけるリュカ。
誰もが激しく首を振り拒絶の意思を示してる。
「はい。私はお父さんの得意分野でのお仕置きが良いです!」
リュカの言った事に反応してリュリュが元気よく希望を伝える。
「お前は黙ってなさい! お前には後ほど重要な話がある」
だがリュカはリュリュに対しては厳しく怒鳴り付けて黙らせる。
解らなくなってきた……
リュカの渋い表情は、娘を犯されそうになった事への怒りでは無いのか?
何故リュリュに対しては、未だに厳しい視線を向けているのだ?
「ふぅ……まぁいい。男共は全員、一階級の降格処分。それと12ヶ月間の奉仕活動を命ずる。この期間中に問題を犯した場合は死刑だ! 国
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