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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第10話:情報網は其処彼処
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(グランバニア城・ピピン宅)
ピピンSIDE

明日は朝一で陛下に先程の事を報告するので、憶えてるうちに酒場に居た馬鹿連中の人事ファイルを執務室で用意し、そして自宅へ帰り着く。
すると夜遅くなのに客が来てるらしく、リビングからは妻の楽しげな声が聞こえてくる。

怪訝に思い慌ててリビングへ入って行くと……
「お帰りなさいアナタ」「お邪魔してるよピピン」
妻と同時にリュカ陛下が迎えてくれた!
何で!?

「へ、陛下……こんな夜分に……何かございましたか!?」
咄嗟に、何か軍事的問題が発生したのかと思い緊張してしまう。
だが陛下も妻も笑顔で、問題が発生してる様には見えない。

「いやぁ〜……(リュリュ)の事で迷惑をかけたから、お詫びとお礼を言っておこうかと思ってね」
リュリュの事で……って、何で先程起きた事を知ってるんだ!?
誰がこの短時間で報告したんだ!?

「僕もさ……以前から気にはしてたんだけど、カーネルが気にかけてくれてたから、大事にならないだろうと思ってたんだ。でもピピンがリュリュやみんなを説教してくれたから、僕も気付かされてね……“こういう状態を放置するのも問題”って事にね」

カ、カーネル殿はリュカ様と通じていたのか!
だからこれ程早く情報が渡ってたんだな……
言ってくれれば良いのに中隊長殿ぉぉぉ!
私は問題を大きくしただけではないですか!

「言い訳だけど、父親として(リュリュ)には自由に生きて欲しかったんだ。仲の良い友達を作り、気の合う同僚と飲食し、大勢の仲間を作る機会を与えたかったんだ。でも男は狼って事だね(笑)」
「男心はリュカが一番解ってるだろう……」

「解る訳ないだろ。女性を泥酔させて犯す気持ちなんて……何が楽しいんだ?」
「女と正面切って向き合えないヘタレが多いんだよ、世の中には」
何時もそうだが、(ドリス)はリュカ様の従妹(いとこ)なので気さくに話しかける。
普段であれば私も気にならないのだが、今は……

「それで……リュカはどうするつもりなの?」
(ドリス)も気になるのだろう……今後の事を問いかける
「リュリュの事?」
「だけじゃないけど……」
私も気になる……彼女の事もそうだが、馬鹿な男共の事も。

「馬鹿男共はピピンの言う通り死刑で良いんじゃね?」
え、うそ!?
あ、あれは奴等を懲らしめる為に言っただけで……

「安心してピピン。“本当は家族諸共極刑にしたかったけど、ピピン大臣が『恩情を!!』と懇願してきたから、お前等の命だけで許してやる”って言っとくから(笑)」
「へ、陛下ぁ……私まで苛めないで下さいよぉ」

「あはははははっ、ゴメンゴメン。取り敢えず明日全員説教で勘弁してやるよ。でも事前に言うなよ……ギ
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