YES!ウサギが呼びました!
第十二話 「ペルセウスの襲撃」
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層の修羅神仏が行う様な事を最下層の名無しのコミュニティが平然と行使してくればパニックになるのは仕方がないとも言える。
双角の深緋(アルナスル・ミニウム)によつて空から次々と地面に叩き落とされる騎士達は古城にゴーゴンの威光を使い動きを止めようとするが・・・・・・それが自分達の逃走の最後のチャンスを潰す事となってしまう。
「古城さん!さっきの光がまた来ます!」
霊視によりいち早くその事に気づいた雪菜は古城に声を掛ける。
「分かった・・・・・・疾く在れ(きやがれ)!!一番目の眷獣、神羊の金剛(メサルティム・アダマス)!!」
古城の鮮血が、閃光とともに巨大な獣の姿へと形を成し、新たな眷獣が顕現する。その姿は金剛石の肉体を持つ途方もなく巨大な大角羊だった。あらゆる攻撃を反射する能力を持ち、数千数万もの結晶を操ることで盾や散弾のように撒き散らすなど攻防一体の能力を持っていた。そんな金剛石の神羊にゴーゴンの威光のような石化の閃光を浴びるとどうなるか・・・・・・答えは火を見るより明らかであった。
「くらえ!!」
リーダー格らしい騎士がゴーゴンの威光を使い古城に石化の閃光が迫るが、神羊の金剛(メサルティム・アダマス)の鳴き声と共に数千数万もの結晶が舞い上がり、ゴーゴンの威光を跳ね返した。しかもただ跳ね返すだけでなく舞い上がった結晶に次々と当たり乱反射し、それによりいくつにも分裂したゴーゴンの威光は押し寄せてきた百人以上の騎士を丸ごと飲み込んだ・・・・・・後に残ったのは百体以上の騎士の格好をした石像であった。
「『ペルセウス』は『サウザンドアイズ』の傘下なんですよ!?そんな所に手を出したらどうなることか分かってるんですか!?」
「おいおい、先に手を出してきたのは向うだぜ?正当防衛ってことで何とでもなるさ」
「だ、だとしても!」
「それにな黒ウサギ・・・・・・俺と雪菜はまだ相手を許したわけじゃないぜ?・・・・・・だろ?雪菜」
「ええ・・・・・・相手がこのような他人を巻き込んでも構わない様な手段で働いてきた事ですし・・・・・・少しお灸を据えてやりましょう」
「・・・・・・え?」
古城の反撃の凄まじさに唖然としていたメンバーはその言葉を聞いていてゾクリと背筋に悪寒が走っていた。そして一同はこう思った、『あぁペルセウスは終わったかもしれない』と・・・・・・ペルセウスのリーダーは怒らせてはいけない存在を怒らせてしまったんだと・・・・・・
「詳しい話を聞きに行くのは白夜叉の所で良さそうだし・・・・・・準備が出来たら行くとするか」
「そうですね・・・・・・では皆さんにも手伝ってもらって早く行きましょうか」
まるで夕食の献立を決めるような気軽さで会話
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