第二十三話 アリサとすずか
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全力で否定すると、歩き出す。
大輔「アリサ、どこに行くんだ?」
アリサ「……一応、私が連れ回す形になっちゃったから……飲み物ぐらい奢るわよ」
そしてアリサは人込みの中に消えた。
大輔「…素直じゃないけどいい子だよな。」
すずか「そうなんです。アリサちゃん、いつも私やなのはちゃんを助けてくれるんです。」
賢「へえ」
賢が感心したようにアリサの後ろ姿を見つめた。
飲み物を買おうと歩いていたアリサは、少しだけ違和感を覚えた。
アリサ「(何かやけに混んでいる様な気がする)」
確かに休日で人が多いのは確かだったが、アリサの周りだけやけに人がいる様な気がした。
そう思った瞬間、アリサの両腕が何者かに掴まれ、口元をハンカチの様なもので塞がれた。
アリサ「ん〜!!」
声をあげられないアリサが手足を必死に動かして抜け出そうとするが、掴まれた手の力は強くどうにもならなかった。
アリサ「(た、助けて…大輔…)」
アリサの脳裏を過ぎったのは優しい笑顔を浮かべた大輔の顔であった。
大輔「っ!?」
賢「本宮君?」
すずか「大輔さん?」
大輔「…悪い。アリサを探しに行ってくる!!お前らはここにいろ!!」
大輔は荷物を賢とすずかに預けると、アリサが向かった方向に向けて走り出した。
賢、すずか「「…?」」
賢とすずかは不思議そうに大輔を見遣りながら首を傾げた。
ショッピングモールから少し離れた所にある人通りの少ない道に、アリサを抱えた5人組がいた。
「早く乗せてしまえ!!」
リーダー格と思われる男は、周りをチラチラ見ながら手下達に命令を出した。
アリサ「(嫌…助けて…助けて…パパ……大輔!!)」
大輔「サンダーボルト!!」
上空から電撃が5人組目掛けて落ちる。
アリサ「っ!!?」
アリサは目を見開いて、黒焦げになった5人組を見つめると、上空からライドラモンの鎧を纏った大輔が着地する。
大輔「アリサ!!大丈夫か!!?」
甲冑を解いて、アリサの口を塞ぐ布を取ってやる。
アリサ「大輔…」
大輔「ごめんな。こんなことになるなら一緒に行けばよかった…!!」
「あ…ぐっ…」
アリサ「っ!!」
犯人の一人が僅かに動いたことにアリサが怯える。
大輔はアリサから離れて僅かに動いている犯人に近づくと…。
大輔「フンッ!!」
渾身の力を込めた蹴りを犯人の顎に叩き込み、吹き飛ばした。
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